2016年02月11日

ワールドビジネスサテライト|次世代燃料”エマルジョン”

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ワールドビジネスサテライト
次世代燃料”エマルジョン”



世界から注目!山梨の中小企業
「エネコホールディングス」


私たちが暮らす地球。その資源には限りがあります。持続可能な社会に必要不可欠なものとして喫緊の課題となっているのが新エネルギー開発です。

今、次世代燃料を開発し世界から注目を集めている企業が日本にあります。それが、山梨県富士吉田市にある中小企業「エネコホールディングス」です。

そんな世界から注目を集めた世界初の商品を開発したのが開発責任者で副社長を務める山本泰弘氏です。水50%、軽油50%、つまり軽油を水で薄めた燃料である「エマルジョン燃料」は、水を混ぜていながらも軽油100%と変わらない燃焼効率を実現したのです。

エマルジョン燃料を試験的に1ヶ月導入したと言う井出造園の小林聡専務は、除雪作業で使用したが、100%の軽油と比較してもパワーも燃費も同等と語ります。

実際に1ヶ月かかっていた76万円の燃料費が48万円になり、約4割のコスト削減を果たしました。さらに開発者の山本氏曰く、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)といった環境に悪影響を及ぼすと言われている排気ガスを半分以上削減できると語ります。

エマルジョン燃料
水50%、軽油50%
軽油100%と同じ燃焼効率
⇨経費削減
⇨排出ガス低減


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水と油が仲良く?!
仲が悪いことを水と油の関係と言いますが、本来水と油は混ざり合うものではありませんが、山本氏は特殊な界面活性剤を開発することで、水と油が混ざり合うようにしました。

エマルジョン燃料がすごいのは、水が半分入っているのに軽油100%と同じ燃焼効率であるということです。なぜか?それは、油の中に入り込んだ水は熱が加わると爆発し、周りの油が細い粒になることで、熱を受ける面積が増えて燃焼しやすくなるという仕組みだからです。つまり、水があることで逆に油が燃えやすい環境が生まれるということです。

エマルジョン燃料の課題
税金問題

経費が削減できて、環境に優しいエマルジョン燃料が、日本中で使われていても不思議ではありませんが、現在その使用は山梨県内だけに限られています。その理由は税金(地方税)です。通常、軽油1リットルに対して約32円の税金(地方税)がかかります。ところがエマルジョン燃料は、半分が水のため1リットルに対して16円の税金しかかからないため不正軽油となってしまい、公道を走ることが認められませんでした。

そこでエマルジョン燃料の開発会社である「エネコホールディングス」が水の部分にあたる半額16円の税金を納めることで山梨県から許可が下りたのです。つまり、税金の問題によってエマルジョン燃料の使用が山梨県内だけに限られているのです。

海外から先に広がる可能性あり!
日本国内には税金の壁があるため国内で使用されるにはまだ時間がかかるかもしれません。もしかすると日本よりも先に世界から広がりを見せるのかもしれません。エネコは現在、シンガポールやガーナなど16か国と契約予定しているからです。世界に一つしかないエネコの技術を世界が必要としているのです。

水の割合87.5%!!
さらに水の割合を上げる研究を進めているエネコ。実用化に至っていませんが、エマージョンを繰り返し3回行い、水の割合を87.5%まで引き上げることに成功しました。そして、横浜市港北区にある新日本検定協会で分析を行った結果、軽油100%とほぼ同じ燃焼効率があることがわかりました。開発者の山本氏は、水の割合を87.5%に確実にできる技術を確立することが目標だと語ります。

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筆者感想
持続可能な社会実現のため、自然エネルギーなど新エネルギー開発が進んでいます。資源に限りがある地球。その資源はいつか枯渇してしまう時が遅かれ早かれ必ずやってきます。その時に備えて準備をするのが、今を生きる私たちの大きな責任の一つではないでしょうか。

一方で、ビジネスは理想や使命感だけ成功するほど甘いものではありませんが、確実の大きな需要が望めるのが新エネルギーでもあります。新エネルギー開発に注力することは、決して次の世代のためだけではなく、今を生きる私たちへも恩恵をもたらしてくれるものなのです。

posted by CYL at 10:08 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年02月06日

ワールドビジネスサテライト|エイスのウィーメイク

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ワールドビジネスサテライト|
エイスのウィーメイク



1万人が支える”新たなものづくり”
ある展示会で被災地の町工場が作った酒器が注目を集めていました。コバルトクロム合金でできた金属の盃(さかずき)は、滑らかな表面が美しい輝きを放っており、来場者が感嘆の言葉を漏らしながら手に取りうっとりと眺めます。その盃(さかずき)は、1つ約17万円という高額商品にもかかわらず限定50個のうちすでに半数が売れているといいます。

コバルトクロム合金は、金属アレルギーを起こしにくく、人工股関節や医療用ハサミに使用されている金属です。ステンレスの4倍硬いという特色を持っていますが、その加工には技術を必要とします。

そんな加工の難しいコバルトクロム合金を30年以上蓄積した技術で加工し、初めての自社製品を作り上げたのが岩手県釜石市にある金属加工業の有限会社エムテックです。そんなエムテックの久保勝社長は、エイスの力がなければ製品化は難しかったと語ります。エイスとは、エムテックが商品のデザインを依頼した会社でした。

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エイスのウィーメイク
東京にあるベンチャー企業のエイスは3年前にウェブサイトの「ウィーメイク」を立ち上げました。その仕組みが新たなものづくりの可能性を感じさせてくれます。サイトには1万人のクリエーターが登録されており、賞金付きでアイデアを募集する仕組みです。

例えば、100万円の賞金があったとします。半分の50万円を商品のデザイナーが、残りの半額を商品開発の貢献度によって分配します。商品名を考えた人に20万円、改善点を指摘した人に1万円、といった具合です。

この仕組みの特徴は自分の得意なスキルで商品開発に参加できることです。そのため、参加のハードルが低くなるのです。まさに1万人が支える”新たなものづくり”の形と言って良いでしょう。

ウィーメイクのコンセプトは、メーカーが持つ知的財産を収益化することにあります。社内からではなかなか見えない、気がつかない点も社外、業界外から見ればよく見えることが多々あります。ウィーメイクをそれを可能にしてくれるというわけです。


”ウィーメイク”
1万人のクリエーターが登録
メーカーが持つ知的財産を収益化


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posted by CYL at 21:52 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年12月25日

ワールドビジネスサテライト|ニッポンの欲望はどこへ!?

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ワールドビジネスサテライト
ニッポンの欲望はどこへ!?



物欲旺盛|バブル世代の消費

バブルを経験した世代をひとことで言えば、モノにステータスを求める世代だと専門家はいいます。人と違うモノ、優越感を与えてくれる商品を消費する傾向があるのです。

日本橋高島屋ウオッチメゾンは、ロレックスやカルティエなどの高級ブランドの時計を取りそろえています。1ヶ月の売り上げは5億円以上だといいますが、その売り上げの6割を占めているのが、バブルを経験した40代後半から64歳までの客です。

また、バブル世代の欲望は車の趣向にも現れています。2015年日本で最も売れている外国車がメルセデス・ベンツ。その国内販売台数は、過去最高を記録する見込みで、購入客のメインは50代のバブル経験世代なのです。

一方で、いまは、家族を抱える世代でもあるため、節約と消費を上手にやり繰りをする”メリハリ消費”がバブル世代の消費の特徴です。節約をしながらも、それでも時々消費でモチベーションを高めたいと考えているのです。

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”いいね”が欲しい若者世代

消費離れが進むといわれる若者世代ですが、その欲望はどこへ向かっているのでしょうか。

シェイクシャックは、日本初上陸のニューヨーク発の高級ハンバーガーですが、その店内ではハンバーガーと一緒にスマートフォンで写真を撮る若者姿がありました。撮った写真はSNSにアップし、”いいね”をもらうと嬉しいと若者は語ります。

撮影女子会
レンタル衣装にヘアメイク、プロが写真撮影をしてくれるサービス「撮影女子会」が今若者の間で人気を博しています。2人で利用した場合の料金はおよそ3万円と決して安い料金ではありませんが、お金を払ってプロに撮影してもらった写真をSNSに投稿する若者が増えています。

高級リムジン貸し切り
高級リムジンを貸し切って女子会を開いていたのは、なんと20代の若いママさんたちでした。彼女たちもたくさんの写真を撮ってSNSにアップしたいと語ります。

このように、SNS用の写真を撮りたい!という若者たちの欲望が新たな消費を生み出しています。若者の消費の特徴は、個人の欲望を満たす消費というよりは、SNSなどによる共感型の消費を好む傾向があるようです。


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アメリカ|驚きの欲望とは


アメリカの旺盛は消費を支えているのは、クレジットカードです。アメリカでは1世帯あたり約90万円のカードローンを抱えているといわれますが、なぜアメリカ人はクレジットカードでローンの抱えながらも消費をするのでしょうか。

世帯年収1800万円
共働き夫婦の例

110平米、2LDKの約1億円のマンションを購入を購入した息子一人を抱える共働き夫婦の毎月の返済額は約42万円だといいます。夫婦共働きで世帯収入は約1800万円だといいますが、住宅ローンの他にクレジットカードでの買い物(月40万円)をし、旅行、最新の家電を購入した上に、さらに自動車が欲しいと語ります。

アメリカ人の旺盛な消費の背景には、好調なアメリカ経済があります。実際に、前述の夫妻が購入したマンションの資産価値は2割上昇しているといいます。つまり、失業の心配がないことと資産価値が上がっていることによる安心感が、アメリカ人の消費への欲望を一層かき立てているのです。

そして、夫妻はこう語ります。”贅沢していると思っているが、人生は楽しむもの”だと。

posted by CYL at 23:45 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年09月25日

ワールドビジネスサテライト|発想術で戦う新メーカー

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ワールドビジネスサテライト
発想術で戦う新メーカー



技術力がなくても
メーカーになれる


デザイナー西村拓紀さん

漆器とステンレスを組み合わせてつくった器をつくったのは職人ではなくデザイナーの西村拓紀さんです。西村さんは、製品をつくりたい人と工場を結ぶサイト「リンカク」を使って製品化を実現しました。

リンカクを使うことでデザイン案だけで製品化が可能となるのです。技術力がなくても発想があれば誰でもメーカーになれる時代となっています。いま発想力を武器に新たなメーカーが次々と誕生しています。

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UPQ(アップキュー)

2015年7月にできたばかりの家電メーカーです。その社長を勤めるのは中澤優子さん(30)です。中澤さんは製造を海外の工場に委託することで24もの製品を一人で考案し商品化しました。驚くべきことは発案から販売まではわずか2ヶ月というスピード感です。

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家具メーカー「カマルク」

2014年設立のカマルクにはまだ製品化がされていないにもかかわらず投資家たちが次々と訪れます。開発中の商品とは音が出るテーブルです。

その発想は、物を捨てたり小型化をすることで部屋の中を広くするのではなく、家具に様々な機能を付け加えることで部屋の中をシンプルにまとめるということからきています。

さらに、カマルクの町野代表は、すべて自前主義というよりは各分野に強い企業と組んで世界で戦うという考えがないと勝てない時代だと語ります。

そんな町野さんが訪れたのは、音響機器を製造する中小企業の株式会社エフ・ピー・エスです。音が出るテーブルの要技術となる音を出す装置はエフ・ピー・エフの独自技術で作られたスピーカーなのです。カマルクは、他社の優れた技術を掘り起こし家具と組み合わせることで製品化を目指しています。

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新たなメーカーの大胆な発想術から世界的なヒット商品が生まれるかもしれません。

posted by CYL at 09:00 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年09月15日

ワールドビジネスサテライト|クラウドソフト日本上陸

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ワールドビジネスサテライト|
クラウドソフト日本上陸



クラウドソフトの活用

世界中の格安ソフトを紹介しているソフトバンクの「マーケティングバンク」では、約180もの世界中のクラウドソフトを日本語化して販売しています。

たとえば、簡単にホームページを作成できるソフトやメール送信ソフト、翻訳ソフトなど月額数千円から数万円で利用可能となっています。

アメリカ、イスラエル、インドなどの企業が、いま日本市場に参入を試みていますが、彼らには日本語という高い壁が存在しています。そのため、ソフトバンクには、海外企業からの売り込みが殺到しており、ソフトの日本語化に追われているのです。

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地方の中小企業で活用

いま地方の中小企業でクラウドソフトの活用が広がっています。群馬県高崎市にある出版社では、これまで地域に密着して情報誌を発行してきましたが、いままでの紙媒体からクラウドソフトを使って大きく業態変換をしようとしていました。この会社はソフトバンクの代理店としてクラウドソフト販売とウェブ制作を手がけています。

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一歩先行く大手企業

クラウドソフトの活用は大手企業が先行しています。200万人が登録する資生堂のウェブサイトでは、購入履歴や閲覧履歴を一元管理することでLINEやSNSを駆使して会員ごとに最適な商品情報を自動で提供できるシステムを2015年7月に導入しました。

すべての会員に一律にメールマガジンを配信していた時に比べると成約率で約30倍の成果が出た例もあるといいます。資生堂が導入したのはアメリカが本拠地の「セールスフォース・ドットコム」のマーケティングソフトです。クラウドソフトの利用が企業の業績に大きな差を生む時代がやってきそうな予感がします。


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posted by CYL at 23:49 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする