2016年03月19日

ワールドビジネスサテライト|仮想通貨最前線

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ワールドビジネスサテライト
仮想通貨最前線



留学中の娘に送金
仮想通貨「ビットコイン」を使ってカナダに留学中の娘に送金をするのは三重県に住む母親です。ビットコインを使った送金には大きなメリットがあるといいます。それは手数料の安さです。

ゆうちょ銀行で送金をした場合、10万円の送金で2500円の手数料がかかりますが(さらに受け取り側でも手数料が発生)ビットコインではアプリ会社に支払う6円で済んでしまうのです。

ビットコインの専用アプリを開発したレジュプレスの大塚雄介取締役は、ビットコインの最大の特徴は送金機能だと語ります。

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送金なぜ安い?
ビットコインによる送金が格安の理由は、通常の送金システムでは、複数の金融機関を経由するのに対して、ビットコインでは、暗号化されてネット経由で送金が行われるため、原則として費用がかからないのです。

ビットコインで寄付
12年前からアジアやアフリカで貧しい人々の支援を行っているNPO法人グッドネーバーズジャパンの広報部長 飯島史恵さんは、これまで海外団体や個人から寄付の申し出があっても銀行振込の手数料が高くて難しかったと語ります。

ビットコインでの寄付では、ビットコインアプリを使えば送金手数料なしで手軽に少額募金ができるのです。

仮想通貨は革命的
早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問で経済学者の野口悠紀雄氏は、仮想通貨の登場で銀行の送金システムを使わずに仮想通貨を使うことは十分考えられると語ります。一方で、銀行が仮想通貨を導入しようという計画が進んでいます。シティーバンクやバークレー、ゴールドマンサックスなど国際金融機関40行が2015年9月に仮想通貨の研究会を立ち上げました。研究会には日本のメガバンクも参加しています。全国銀行協会の佐藤康博会長は、仮想通貨は悪ではなく、社会の利便性を上げる有効な面があると語ります。

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仮想通貨規制法案
2016年3月4日には利用者の保護、不正利用防止を目的に仮想通貨規制法案が閣議決定されました。資金決済法の改正案では、仮想通貨の売買・交換業者を登録制にし、さらに定期的な監査が義務付けられます。

その背景には、ビットコイン取引所の大手マウントゴックス経営破綻による(2014年)ビットコインの消失事件や国際的なテロ資金対策があります。


世界取引額は5割増
東証1部上場、FX大手のマネーパートナーズグループがビットコインの取引所「クラケン」を運営するアメリカのペイワード社と提携に向けた検討を行ったり、ビットコインを取り扱う店が日本国内でも急増しています。

銀座にある寿司店「銀座沼津港」ではビットコインの決済システムを導入しました。利用者の多くは外国人観光客です。
ビットコイン導入のメリットとして、決済の手数料をあげます。クレジット決済に比べて手数料が安いため、その分利幅が多くなるといいます。

マイクロソフトがビットコインでの支払いに対応するほか、リクルートやゴールドマンサックスなどがビットコイン関連企業に出資しており、ビットコインの世界取引額は前年に比べて5割以上増加しています。

posted by CYL at 11:20 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年03月16日

ワールドビジネスサテライト|ライドシェアは広がるか?

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ワールドビジネスサテライト|
ライドシェアは広がるか?




ライドシェアとは
一般のドライバーがマイカーを使って客を運ぶ、いわゆるライドシェアが今世界中で広がっています。アメリカ発祥のウーバーは、世界70か国で事業を展開しています。


交通空白地域から始まる
日本のライドシェア

京都の北に位置する京丹後市丹後町は、人口5600人、高齢化率40%の過疎の町です。丹後町に暮らす米田美子さん(84歳)は、息子夫婦と暮らしていますが日中は一人で過ごすことが多く生活は不便だと言います。その訳は、電車がないのはもちろんのこと300メートル離れた場所にあるバス停には1日の運行数が数本しかないのです。さらに8年前には町にあったタクシー会社が撤退してしまったのです。

丹後町のような公共共通機関がない地域を「交通空白地域」と言いますが、そんな丹後町の状況を手をこまねいてばかりはいられないと活動をしているのがNPO法人気張る!ふるさと丹後町の東和彦さんです。東さんは1年半ほど前からボランティア10人ほどでコミュニティーバスを運行しています。しかし、市から提供された車両は1台だけで困っていました。

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地元NPO×ウーバー
そんな東さんの元に協力する企業が現れました。アメリカのIT企業「ウーバー」です。4月から丹後町でライドシェアを始めることなったのです。道路輸送法では、丹後町のような「交通空白地域」に限り、ライドシェアが認められているのです。

料金は、タクシーの半額程度に設定され、クレジット決済のため利用者は現金の支払いが不要です。ウーバーのドライバーは地元住民19名が名乗りを上げ、乗車料金の約7割がドライバーの収入となる仕組みです。

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タクシー業界反発
さらにウーバーの追い風となる安倍政権の政策決定がありました。2016年3月11日、交通空白地域限定で訪日外国人向けライドシェアを認める方針が閣議決定されたのです。

それに猛反対するのがタクシー業界です。タクシー用の免許を持たないドライバーが増えれば事故が起きやすくなると主張します。ところがタクシー業界は一枚岩かというとそうでもないようです。ウーバーは2014年に東京で配車サービスの提供を始め高級感のある車が格安で利用できると人気を集めていますが、実はこのサービスを支えているのが中小のタクシー会社です。ウーバーと提携することで大手タクシー会社との競争に生き残りをかけているのです。


安全性が問題!
また、国土交通省自動車局が警鐘を鳴らすのがライドシェアの安全性です。ウーバーのライドシェアでは事故を起こした際はドライバーが責任を負うこととされていますので、安全安心の担保がないことが問題と考えているのです。


筆者感想
何事にもそうですが物事には一長一短があります。ライドシェアのメリットは、交通空白地域に暮らす人々へ生活に必要な”足”を提供することです。外に出かけることができなければ社会性を欠き、健康を損なうことにつながります。

また年金暮らしの高齢者にとってタクシーに比べて料金が格安であることはとても大きなことです。さらに、地方自治体が公共交通機関を維持するコストに比べアプリがあれば市民に”足”を提供できるのはまさにICT技術の真骨頂ではないでしょうか。

posted by CYL at 21:28 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年03月15日

ワールドビジネスサテライト|都こんぶ

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ワールドビジネスサテライト|都こんぶ


定番商品の秘密に迫る
ロングセラー研究所



発売から85年、今も変わらず老若男女に愛され続けている駄菓子の定番「都こんぶ」の秘密を探ります。

こだわりの素材と製法
都こんぶを製造する大阪府貝塚市にある中野物産株式会社 二色の浜工場では、1日に2トンもの昆布を扱っているといいます。

素材となる昆布は、北海道南部沿岸で採れる真昆布にこだわり、味つけは手作業で丁寧に一枚一枚昆布の中に調味液を浸透させて2日間をかけてしっかりと味付けをします。

さらに粉を昆布に満遍なく塗したら一晩寝かすという工程を2回繰り返えし、5日目に寝かせたこんぶを機械で裁断しします。実に昆布になじませるため丸5日をかけてやっと都こんぶが完成するのです。


分析1
昆布に味をなじませるため完成まで丸5日をかける


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突如訪れた苦難
発想の転換が鍵

都こんぶを製造販売する中野物産株式会社創業者の中野正一氏は、京都の小学校を卒業後、大阪の酢昆布メーカーで下働きを始めしました。そして子供ながらに、酢昆布に甘い味付けをしたら売れるのではないかと考えました。

そして19歳で独立し、1931年に「都こんぶ」を発売しました。1950年代には東京に進出を果た「都こんぶ」は全国区の商品となったのです。

ところが、1969年、都こんぶに使用されていた人工甘味料「チクロ」が使用禁止になりました。チクロに代わる調味料の開発に白羽の矢が立ったのが当時27歳だった現常務の木村史郎さんでした。

チクロに代わるものを探して試行錯誤の日々は7年から8年ほど続いたといいます。なかなか突破口が見出せない木村さんは発想の転換を図りました。

それは”振りかけられる”調味料を探すことでした。その結果、アラニンというアミノ酸の一種を発見し、落ち込んだ売り上げは以前の水準に一気に回復を果たしました。

分析2
調味料を振りかける発想の転換で新たなファンを増やした


筆者の感想
兵どもの夢の跡とはいいますが、人生山あり谷ありで、定番商品の都こんぶも例外ではなかったようです。危機がありそれを乗り越えてきた経験、それが結局は企業の強さにつながっているのでしょう。きっと開発に苦労した期間に得た経験や教訓、人材力が今の中野物産株式会社の基礎となる大切な部分を構成しているのだと思います。

posted by CYL at 21:53 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年02月27日

ワールドビジネスサテライト|アートとコラボの新ホテル「BnAホテル高円寺」

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ワールドビジネスサテライト
アートとコラボの新ホテル
「BnAホテル高円寺」



外国人観光客の増加に伴ってホテル不足が深刻な問題になりつつあります。そんなホテル不足問題を街全体で解決しようとする新たな取り組みがあります。

JR高円寺駅前にあるBnAホテル高円寺。客室に入るとすぐに目に飛び込んでくるのが、壁一面に描かれたアート作品です。作品は高円寺に住む若手アーティストが手がけました。

BnAホテル高円寺のコンセプトは、”泊まれるアート”。もともと不動産会社の事務所だった一室を改装してホテルにしたといいます。

宿泊料金は1室16,000円から20,000円を想定し、料金の15%から20%がアーティストに支払われます。

BnAホテル高円寺は、今後、高円寺の物件を探して30室を目指し、さらに高円寺にある飲食店や銭湯などと提携することで高円寺の街を一つのホテルとして運営する計画です。


BnAホテル高円寺
アート×ホテル「泊まれるアート」
宿泊費の15%-20%アーティスト収入
⇨若手アーティスト育成
飲食店、銭湯とコラボ
⇨街全体があたかもホテルのように
⇨地域活性化


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筆者感想
ビジネス成功の要因の一つに今も昔も変わらないのが”協業”ですが、特に最近はその傾向が顕著に表れているように感じます。

BnAホテル高円寺の例をとっても活躍の場を求める若手アーティストの力を借りることで、アーティストの独自の世界で客室を作り込むことができます。そのおかげで世界で一つしかない客室が出来上がるのです。オンリーワンの強みは競合する相手がいないことです。一方、アーティストとっては、継続的に客室料金の一部が収入にという点において大きなメリットとなるはずです。

さらに構想にあるように地元の飲食店や銭湯と提携をすることでホテルへやってきた人々が地域経済に恩恵をもたらすことになります。ホテルへ泊まる外国人観光客も地元のコニュニティーに入る形になるのでより身近に日本を感じることができるはずです。

現在は自分だけが儲かれば良いという観点からビジネスを進めるのではなく、他者に恩恵をもたらすことができなければ、ビジネスを継続的に維持していくことが難しい時代です。まさに近江商人の三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」の精神が必要なのです。

BnAホテル高円寺の取り組みは、若手アーティスト、外国人観光客、地域経済と全てに恩恵をもたらすビジネスモデルと言えます。

posted by CYL at 22:39 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年02月13日

ワールドビジネスサテライト|日本初!褒めアプリ”HoooP(フープ)”

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ワールドビジネスサテライト|
日本初!褒めアプリ”HoooP(フープ)”




日本初!褒めアプリ
褒めて褒められ業績アップ



シンクスマイル|HoooP(フープ)
最近、あなたは会社で褒められたり、感謝されたりしたことがありますか?

東京渋谷にあるシステム開発のITベンチャー「シンクスマイル」が開発したシステムが今注目を集めています。

シンクスマイルが開発したのが、HoooP(フープ)という職場の仲間を褒めるシステムです。システム上にはバッジと呼ばれるアイコンが10種類あります。アイデアバッジ、チャレンジバッジ、向上心バッジなどがあり、褒めたい項目のバッジを選んでメッセージを送ります。

例えば、会議で良い発言をした人には、アイデアバッジを選んで感謝の気持ちを直接相手に伝えます。直接褒められて悪い気がする人はいません。俄然がやる気が出るのが人間です。

HoooP(フープ)では、バッジの記録すべてがサーバー上に蓄積され、誰でも閲覧可能となりますので、当事者同士(メッセージを送った人と受けた人)以外の人も閲覧できるのです。

導入メリット
HoooP(フープ)導入のメリットの一つとして挙げられるのが、社員の得意分野が可視化されるということです。その社員に送られたバッジの種類を見れば、どんな分野で感謝されているのかが一目瞭然だからです。また、バッジのやり取りは社内のコミュニケーションの集計でもあります。そのため、組織の状態がHoooP(フープ)を通じて見えてきます。

HoooP(フープ)は、2014年11月から販売され、現在500社、15,000人が活用しています。シンクスマイルの新子明希社長は、社員定着率の向上と離職率の低減にもHoooP(フープ)が貢献できるといいます。


HoooP(フープ)
社員同士の褒めアプリ
感謝の気持ちを伝える
⇨社員の得意分野がわかる
 社員評価制度として利用
⇨組織の状態がわかる
⇨社員定着率アップ
⇨離職率ダウン



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試験導入を始めた企業
神戸市にあるテックス関西は、関東・関西で40店舗の携帯電話の販売店を運営する会社です。1年前からHoooP(フープ)を試験的に導入しています。上村計明社長は、導入したことで問題がある店舗を把握することができるようになったと語ります。さらに、バッジを貰う社員はそれだけ他の社員から信頼が厚いことを表すとして人事評価に活用をしているといいます。

眼鏡市場を運営するメガネトップは、業界最大手として全国713の直営店、従業員数約4000人を抱える企業です。冨澤昌宏社長は、感謝の気持ちを伝えることを社員に指導していますが、現実問題としてどこまで実行されているか把握できていないのが現状だといいます。そこで、2月からHoooP(フープ)を試験導入し、感謝の気持ちを可視化し、さらに人が辞めない環境を作ることができることを期待しています。

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筆者感想
アメリカのビジネス界には現在、ポジティブ評価(Accentuate the Positive)への潮流があります。社員の働きぶりのポジティブな面をより重視する傾向が強まっているのです。一方でポジティブ評価は理想的すぎる、偽善的でさえあるという意見もあります。

日本のビジネス界、もっと広義に捉えて、日本社会全体に言えることかもしれませんが、ポジティブよりもネガティブ評価に偏りがあるように感じます。そのため、業績を上げることよりも失敗をしないことに最大限の努力が費やされています。

”過ぎたるは及ばたるがごとし”と言いますが、何事にもバランスが大切です。中庸という言葉がありますが、雑駁に言えば中間という意味です。勇気はたくさんあり過ぎれば向こう見ずで、少な過ぎれば臆病となります。勇気とはまさに向こう見ずと臆病の中間でなければならないのです。

今の日本社会に”適度に”必要なもの、それは社員の働きぶりのポジティブな面を重視するポジティブ評価なのかもしれません。
Accentuate the Positive !!
Always look on the bright side !!

posted by CYL at 16:13 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする