2016年09月12日

ワールドビジネスサテライト|広がるモーダルシフト

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ワールドビジネスサテライト|
広がるモーダルシフト



アマゾンや楽天など通販による販売が増加する中、貨物輸送手段のあり方を模索する動きがあります。

現在の国内の貨物輸送手段は、およそ半分にあたる50.6%がトラックによる輸送となっています。自動車による二酸化炭素排出やトラックの運転手不足が問題となる中でトラックから船や鉄道による運送への転換、いわゆる”モーダルシフト”が注目されています。

国内の貨物輸送手段
トラック 50.6%
船舶 44.1%
鉄道 5.1%


実証実験始まる
東京メトロ、東武鉄道、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便は、旅客用車両を使った貨物輸送の実証実験を行い、輸送の安全性や採算性を検証します。現在は、物流拠点から物流拠点間をトラックで運んで各家庭に荷物を届けていますが、実証実験では江東区木場の車両基地から埼玉和光市にある車両基地へ電車で輸送し、そこから各家庭へ荷物を届けます。

地方でもモーダルシフト
新潟県にある北越急行は佐川急便と提携し来年の春から鉄道による運搬を開始します。既存の車両の乗車率が低い時間に荷物を積み込む計画です。北越急行は北陸新幹線の開業で、運輸収入の9割を占めていた特急「はくたか」が廃止され、北越急行は営業赤字に転落しました。北越急行には宅急便の輸送を新たな収益源とする狙いがあります。一方の佐川急便は積雪による遅延リスクを回避することができると考えています。


大きな課題
ライトレールの阿部等社長は、現状ではトラック輸送に運送料金で勝てないと指摘します。道路の整備などには通行料のほか税金が使われており、運送業者はそれらのコストを負担する必要がありません。一方で鉄道は事業者が線路の保守費用などを負担しなければならないため、トラック輸送に比べて料金が割高になるのです。この大きな課題を克服するためには、運輸政策から構造を変える必要があると指摘します。

posted by CYL at 23:08 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月17日

ワールドビジネスサテライト:激変!グローバル流通業 イケア(IKEA)

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ワールドビジネスサテライト
激変!グローバル流通業 イケア(IKEA)




イケアの商品開発の柱
デモクラティックデザインとは

北欧スウェーデン南部にある人口約1万6000人のエルムフルトはイケアが73年前に創業した場所です。先週、エルムフルトで年に1度のイベントが開催され世界各国から集まったメディアに新商品のお披露目が行われました。

イケアの商品戦略の柱となっているのが、デモクラティックデザイン(Democratic Design)です。デモクラティックデザインは下記の5つの要素から成ります。これら5つの要素を全て満たしたものだけがイケアの商品となるのです。

デザイン(design)
機能性(function)
品質(quality)
持続性(sustainability)
低価格(low price)




最大の脅威はイケア自身
イケアの総収入はこの10年右肩上がりに拡大していますが、イケアグループのペーテル・アグネフィエルCEOは、現状に警戒感を示しました。今イケアにとって最大の脅威は現状に満足してしまう危険性を持つイケア自身にあると語ります。


殻を破る新戦略
そこで、ペーテル・アグネフィエルCEOが打ち出したのが2つの新戦略です。ひとつ目はネット販売の強化です。これまでイケアは実店舗での販売に重点を置いてきましたが、日本でもネット販売サイトを立ち上げる計画があるといいます。

もうひとつはは家具以外の商品開発です。例えば若者の車離れを意識してイケアが開発したのが自転車です。アルミ製のフレームは25年保証というから驚きです。また、一見本のように見えるのが、電池の充電器です。日本の家電メーカーと共同で開発したといいます。


posted by CYL at 08:00 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月16日

ワールドビジネスサテライト:激変!グローバル流通業 米ウォルマート

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ワールドビジネスサテライト
激変!グローバル流通業 米ウォルマート



人への投資へ舵を切る
経済雑誌「フォーチュン」に発表されたアメリカ企業の売り上げランキングで4年連続1位を獲得したのがウォルマートです。

従業員の賃上げを決断
ウォルマートの株主総会には世界各国から従業員が参加します。そんな晴れ舞台でマクミロンCEO自らが一人の従業員の昇進を祝いました。

従業員を大切する姿勢を見せたのには訳があります。昨年全米で最低賃金15ドルを求めるデモが巻き起こりましたが当時のウォルマートの最低賃金が7ドル台であったため、強い批判を受けたのです。

そこで、ウォルマートは米国内の120万人の授業員の賃上げを決断し、最低時給を7.3ドルから10ドルに引き上げました。

一方で、賃上げの陰にはアメリカ国内の約4700店舗のうち150店舗以上を閉鎖し、約1万人が解雇された現状があるのも事実です。

打倒!ネット通販
これらの背景にあるのがネット通販との競合です。ウォルマートはの売り上げは過去30年で初めて前年を割り込みました。

ウォルマートもネット通販事業を展開していますが現在は全体の売り上げの3%未満で収益の柱となるには程遠いのが現状です。

鍵となるのは質の高い人材
そんな中、マクミロンCEOが次なる成長の鍵として打ち出したのが人材強化です。

従業員教育施設「ウォルマート・アカデミー」を設立し、従業員に販売や接客を教えます。今後、全米で200か所で新たに施設を設け、年間で14万人以上を教育する予定です。接客レベルを上げて店の魅力を高めるのが狙いです。

posted by CYL at 22:25 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月26日

ワールドビジネスサテライト|旅行界の巨人「エクスペディア」の新戦略

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ワールドビジネスサテライト|
旅行界の巨人エクスペディアの新戦略



旅行界の巨人
エクスペディアの新戦略


エクスペディアは航空券やホテルを割安でオンライン予約できるサイトです。エクスペディアは、世界最大のオンライン旅行会社で世界約70カ国で展開し、年間2億以上の宿泊予約を受けています。

そんな旅行業界の巨人「エクスペディア」が今年戦略的に強化するのが日本市場です。

エクスペディアのダラCEOは、日本市場は前年比80%増と急成長を続けており、今後もその成長に期待しているといいます。

しかし、エクスペディアにおける日本の登録宿泊施設は数千軒にとどまっており、その数字は日本全体の宿泊施設数の10分の1にも満ちていません。


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急成長の日本市場攻略
そのカギは、、、


そこでエクスペディアが成長の鍵として注目しているのが「旅館」です。例えば、箱根の旅館登録数で比較してみると楽天トラベルやじゃらんでは200軒を超えていますが、エクスペディアでは約80軒と大きく水を開けられている状況にあります。

実際に箱根の老舗旅館「龍宮殿」では、エクスペディアに登録し外国人観光客が増えたといいます。特に最近増えているのが中国からの個人旅行客のようです。

龍宮殿では、2013年にエクスペディアに掲載し、当初7%台だった外国人観光客の比率は現在では約30%に迫るまでになり、Wi-Fi環境や浴衣のレンタルなどリピート客を増やすためサービスの充実に取り組んでいます。

2020年の東京オリンピックに向けて右肩上がりの外国人観光客をいかに自らの売り上げに取り込むことができるのか日本各地の宿泊施設にとってエクスペディアは良い選択肢の一つになりそうです。

posted by CYL at 22:59 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月25日

ワールドビジネスサテライト|京都府×三越伊勢丹、売れる工芸品を!

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ワールドビジネスサテライト
京都府×三越伊勢丹
売れる工芸品を作れ



百貨店の新たなビジネスモデル
2016年5月24日の午後、京都府と百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングスが「ものづくり事業説明会」なるものを開催しました。

会場に集まったのは京都の伝統職人の若手たちです。伝統産業は、売上の減少や後継者不足により斜陽産業のひとつですが、そんな伝統産業を盛り返そうと多くの若手の職人たちが会場へ集まりました。

今回、百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングスが京都の伝統職人の若手とタッグを組んで進めるのが、新たなものづくり事業です。


客のニーズを知る百貨店と伝統工芸の職人がタッグを組むことで従来型の百貨店のビジネスモデル、既存の商品を選んで売るというだけでなく、職人と一緒に一から商品開発をすることで他社との差別化を図るのが三越伊勢丹の狙いです。

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職人+百貨店
説明会に参加したひとりが清水焼(きよみずやき)と呼ばれる陶磁器職人の高島慎一さん(44)です。

400年の歴史を持つ清水焼は青や黄色など鮮やかな色彩と絵柄が特徴です。古くから宮中や寺院で生まれた独特の美が清水焼には表現されています。

高島さんの売上は最盛期の3分の1ほどに落ち込んでいます。年々作品の質を上げてきましたが残念ながら売上にはつながっていないのが現状です。

高島さんは長年にわたり京都府などの自治体の支援を受けてきましたが、自治体主導の方法には限界があります。

販売箇所の不足、できた商品を見せる機会がないと京都府の担当者は語ります。その課題克服のため、京都府は職人と百貨店を結びつけたのです。

伝統とは革新の連続とはよく言ったのものです。お客のニーズを知る百貨店と伝統工芸の若手たちが織り成す化学反応に期待したいところです。


posted by CYL at 23:27 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする