2015年09月10日

スーパープレゼンテーション|建築家_マーク・クシュナー



スーパープレゼンテーション
建築家_マーク・クシュナー
「未来の建物をつくるのはあなたです」


次々と生まれる建築物ですが、建築家はどんな思いで建築をしているのでしょうか。世界の建築の情報を束ねる若手建築家がその実情を明かします。

建築家:マーク・クシュナー

1977年アメリカ・ニュージャージー生まれ。2007年、ニューヨークに建築事務所を設立したマークは、ある問題に気がつきました。それは一般の人と建築家の間に接点がないことでした。

そこでマークは、建築家の作品をもっと知ってもらいたいとホームページを開設しました。自分以外の建築家も自由に書き込めるようにし、世界中から建築家が集う場をつくりました。そんな一般の人と建築家が交流する一大ネットワークを築いたマークがユニークな視点で建築のトレンドを語ります。

革新か伝統か

一般の人が建築家に声を届けることはかつては難しいことでした。マークがプレゼンの中で、その説明に使ったのが振り子です。

ある時期、建築家が自らの理想を求めて革新的な設計をする時代が続きます。しかし、それが理解されないと知ると振り子を逆に振り、なじみ深いシンボリックな設計に戻りました。

スーパープレゼンテーション|これまでの建築.jpg


建築の歴史を変えた美術館

建築家の理想の建物か伝統的な建物のいずれにしかならないという時代が続きましたが、1997年に建てられたビルバオ・グッゲンハイム美術館(設計:フランク・ゲーリー)が建築の歴史を変えたとマークは語ります。この建物はメディアによって盛んに取り上げられた結果、革新とシンボルが融合したのです。

a98c1185f0ab6cfe3cbfb5fe9feff4c1_s.jpg


357c5e0128772f033e0f3719b93c2eef_s.jpg


ソーシャルメディアの発達

メディアの力は建築と人々の関係をさらに変えていきます。ソーシャルメディアの発達によって人々の思いを建築にフィードバックできる機会が増えました。

それは、実際に建物を建てる前にソーシャルメディアなどで一般の人々が完成した建物の姿を目にすることできるようになったからです。建築家と一般の人々の間の距離が縮まったのです。建築の新時代の幕開けです。


スーパープレゼンテーション|新しい建築.jpg


posted by CYL at 17:35 | スーパープレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月02日

スーパープレゼンテーション|差別についての気まずい話

5725049fca8ce281db80e9e785141eee_s.jpg


スーパープレゼンテーション
差別についての気まずい話
メロディ・ホブソン



メロディ・ホブソン

映画スターウォーズで知られるジョージ・ルーカスの妻であるメロディ・ホブソンは、アフリカ系アメリカ人として貧しい家庭に生まれました。

6人の子こども抱えるシングルマザーの母に育てられたメロディは、幼少時代、電話が繋がらなくなったり、電気が止められたり、家を立ち退かねばならない状況になった経験を持ちます。

それでも母の「あなたは何にでもなれる」という言葉を信じ、実業界で成功を掴み取りました。現在は、自身の投資会社を経営する傍ら、スターバックスなどの大企業の経営にも参画しています。

人種格差は存在する

アメリカにはカラー・ブラインドネスという言葉があります。それは人種差別があたかも存在していないように振る舞う人々を意味します。

しかし、現実には著しい人種格差が存在しています。たとえば、アメリカ経済界では、アメリカの人口に占める白人男性の割合は30%ですが、全企業の重役席を占める割合は70%です。フォーチュン250社のうち、白人以外の人種のCEOはわずか7人しか存在しません。

スーパープレゼンテーション|人種格差.jpg


多様性が有益

いまアメリカで人種の話題を持ち出すことは、人々に気まずさと心地悪さをもたらします。しかし、いまこそ正面から向かい合うことが必要だとホブソンはいいます。なぜなら、賢い選択としてビジネスや商品、科学や研究の分野においてさらなる多様性を加えた方がよいからです。

ミシガン大学のスコット・ペイジは、難しい問題に直面した際に思考能力を含め多様な人々を受け入れるべきだといいます。ひとつの例が天然痘の流行です。

天然痘の流行は、ヨーロッパを荒廃させました。科学者たちが集結したものの治療法は発見されませんでした。ところが、意外なことに、ひとりの酪農家が、その治療法を発見したのです。乳搾りの娘たちが天然痘にかからないことを発見し、天然痘のワクチンが牛から獲得できるとわかったのです。

スーパープレゼンテーション|人種問題と多様性.jpg


次世代の手本となる

人種問題に背を向けるのではなく、正面から向き合うもうひとつ理由は、自分たちが次世代の手本となるためです。職場や学校で、見た目や考え方、振る舞い方や出身地の違う人との交流を通じて自分の思い込みは正しくないことに気づき、人として成長することができます。このような考えが自分たちのためになると若者たちが真に理解することを私たちが手本となって手助けするのです。


posted by CYL at 19:08 | スーパープレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月23日

スーパープレゼンテーション|ニューインターフィエス&3Dプリンター

スーパープレゼンテーション|イジンハ.jpg


スーパープレゼンテーション|
ニューインターフィエス&3Dプリンター



少し前まではSF映画の中の話でした。たとえば、トム・クルーズ主演の「マイノリティー・リポート」で登場したキーボードやマウスではなく、手を使ったコンピューターの操作方法、ターミネーター2で主人公を襲う未来ロボットなど、SF映画のワンシーンが現実になるかもしれません。

アメリカのプレゼンイベント・TED
最先端のアイデアの世界へ


イ・ジンハ
MITメディアラボ研究員

1986年、韓国生まれのイ・ジンハさんは、高校卒業後、東京大学工学部に留学し電子工学を学びました。そして、2009年にMIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボ副所長の石井裕さんが率いる研究チームの一員となります。研究チームのテーマは、”触ることのできるメディア”です。コンピューターと利用者の人を繋ぐインターフェイスの開発に取り組んできました。現在は、MITに籍を置きながら、サムスン電子で主任エンジニアとして活躍しています。自ら開発に携わった”触ることのできるメディア”を紹介します。

プレゼン
コンピューターの中に手を入れてピクセルをつかもう

本棚の本を取るみたいな感覚でウィンドーやファイルを選択、ページをめくり、ハイライトの印をつけることができます。バーチャル模型を手で操れたり、人がデジタルの世界へ入ることができるのです。

それとは反対に、デジタルデータが飛び出てきたらどうでしょう。実現すれば、ネットショッピングでの買い物の失敗がなくなるかもしれません。ゴーグルや透過型モニター越しに見ると商品を身につけているように見えるのです。

さらにデジタルデータを実際に触って感じることはできないのでしょうか。MITメディアラボで物理的なピクセルをつくりました。通常はコンピュータの画面を構成する一つの点であるピクセルと触ることができるものにしたのです。この技術が可能にするのは、踊りの振り付けを遠隔的に教えることも可能です。また天体の動きを学ぶことにも役立ちます。実際に触って感じることができるので、強烈な体験となります。

データを実体化して扱うことで、日常の活動がどう変わるのか想像するとワクワクします。データがただの情報ではなく、現実世界の一部となり、人間と接触する、そんな日が来るでしょう。

スーパープレゼンテーション|イジンハ.jpg


Joi’s View
30年前、MITメディアラボ初代所長のニコラス・ネグロポンテがTEDのステージでタッチスクリーンをはじめて披露しました。画面を指で触って情報を操るといういまではおなじみの技術ですが、当時は、そんな技術は誰も使わないと批判を受けました。その20年後、iPhoneでタッチスクリーン(パネル)が実用化され、その10年後、私たちはふつうに画面を指で操作しています。ジンハさんのプレゼンで登場するインターフェイスもいまは使わないだろうと多くの人が考えていると思いますが、10年後20年後には、私たちの日常生活に入っているのではないかと思います。

スーパープレゼンテーション|タッチスクリーン.jpg



スーパープレゼンテーション|3Dプリンタ.jpg


ノースカロライナ大学教授
ジョセフ・デシモーン

コンピュータで作成した設計図を元に様々なものを作り出すことのできる3Dプリンター。日々進化するこの分野に独自のアイデアを持ち込んだ人物がいます。ノースカロライナ大学教授のジョセフ・デシモーンさんです。化学者であるデシモーンさんは、アメリカで150以上の特許を取得した発明家としても知られています。また、特許を実用化するためにいくつもの会社を立ち上げた起業家としての顔も持ち合わせています。今回デシモーンさんは、映画ターミネーター2に登場する液体金属ロボットをヒントに、化学者の立場から新しい技術を提案します。

プレゼン
もし3Dプリンターが100倍速かったら

一般的な3Dプリントは実は2Dプリントの繰り返しです。インクジェットプリンターで印刷したものを重ねていき立体をつくっているようなものなのです。新しいアイデアというものはしばしば違う分野からヒントを得て生まれます。

スーパープレゼンテーション|3DプリンターCLIP方式.jpg


これら(上)の欠点を克服できたなら、3Dプリント製造が本格化すると考えています。高分子化学の基礎知識を応用し、光と酸素を使う、連続的な生産方式を編み出しました。酸素と光は違う働きをします。光は液体樹脂を固める役割をし、酸素はそれを阻害します。光と酸素は化学的には逆の性質を持っているわけです。そこで光と酸素を制御して樹脂の硬化を自在に操ります。それがCLIP(Continuous Liquid Interface Production)方式です。

簡単に言うと3Dプリンターで用いられる光硬化性樹脂は酸素が混ざると固まりづらいという弱点がありましたが、樹脂に含まれる酸素の濃度を細かく調整することで、液体を継ぎ目なく固めることに成功したのです。

スピード&仕上がり
酸素量、光の加減、素材の硬化挙動、形状、これらを高度なソフトウェアでコントロールします。プリント速度は、従来の3Dプリンターの25-100倍、将来的には1000倍のプリント速度を実現できると思っています。スピードだけではなく仕上がりもより美しくなります。表面に積層の跡のない滑らかな質感の仕上がりとなります。

強度
従来の層を重ねていく方式ですと、プリントする向きによって完成品の強度が変わってしまいますが、CLIP方式ではそのようなことはありません。

材料
さらに様々な高分子材料を使うことができます。自分が求める特性をもつ物体を作ることができるのです。現在は最終的な製品は3Dプリンターでつくることができませんが、CLIP方式ではそれが可能です。


posted by CYL at 11:16 | スーパープレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする