2015年06月26日

未来世紀ジパング|アジア驚異の成長国ミャンマー(3)|開拓する日本企業

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未来世紀ジパング
アジア驚異の成長国ミャンマー
開拓する日本企業



ミャンマーは、1962年から2011年まで軍事政権が統治していたため半世紀近く閉ざされてきました。2011年に民主化、経済解放政策が取られてからわずか4年ですが、一攫千金を狙う開拓者が続々と押し寄せています。

ミャンマー|開拓する日本企業.jpg



開拓する日本企業


初の外資系銀行|日本メガバンク
ミャンマー初の外資系銀行は日本の三井住友銀行となりました。主な業務は急増する日系企業への融資です。

自動車販売|新車市場
ヤンゴン市内にある最高級ホテル「セドナホテル」に、着飾ったミャンマーのセレブたちが集まっていました。大広間に集まった200人の前に登場したのが、トヨタの車の写真を掲げた女性たちでした。セレブを集めて行われていたのはトヨタの新車宣伝イベントだったのです。ある車の値段は日本の3倍の値をつけて販売されていました。イベントの仕掛け人が三井物産の町田さんでした。三井物産は50年以上ミャンマーでのビジネスをしてきた実績があり、財界と強いパイプを持っています。

ミャンマーを走る車の9割以上は中古車です。イースタンラーライナーという自動車専用船が運行されていて日本から中古車が続々とやってきています。現在、日本の中古車輸入国(2014年)の1位はミャンマーとなっています。そんな中古車天国のミャンマーで、2014年に新車の輸入が解禁されたのです。韓国の自動車販売会社はこんな宣伝文句がありました。「日本の中古車をやめて韓国の新車にしよう」一方で、トヨタを販売する三井物産は、3月に修理工場を新設し、日本式のアフターサービスでお客の心を掴もうとしていました。


日本食|冷凍食品
ミャンマーセレブの豪邸のお邪魔すると一等地に立つ豪邸、30mのプール、数千万円の自家用車9台に、それぞれの車に運転手がついています。お宅に入ると大理石に巨大なリビングとダイニングがありました。リビングに置かれていたのは北海道の小樽で買った土産でした。大の日本ファンという夫妻は、とくに日本食が好きだといいます。

新たな物流網
6月に開かれたミャンマー最大の食品見本市に日本の総合商社「双日」の姿がありました。紹介していたのはミャンマーにまったく馴染みのない「ちくわ」でした。双日は、ミャンマー初の冷凍物流網を開拓し、日本の冷凍食品を広めようとしています。

物流網の鍵を握るのは双日が現在建設中の国内最大級の冷凍倉庫です。商品ごとに部屋をわけて温度管理を徹底する仕組みとなっています。さらに停電が多いミャンマー対策として、最新の自家発電機を備えています。

そして冷凍食品の運搬に欠かせないトラックです。その特徴はメインのエンジンと冷凍ユニットのエンジンが独立していることです。これまでミャンマーにはなかった新型トラックが現在10台走っています。

パパママストア|個人商店
ミャンマーの小売業の95%を占めるのが、家族で経営する「パパママストア」と呼ばれる個人商店です。双日では最新のトラックを使ってパパママストアーへ商品を運搬しています。パパママストアへ運ばれたアイスクリームが以前まではガラガラだった冷凍庫へ運ばれ、日本式にアイスの種類ごとに綺麗に陳列されていきます。以前までは運搬の途中で一度溶けてしまっていたので形が歪なアイスクリームとなっていましたが、双日の物流網を使うことで運送の途中で溶けていないアイスクリームがは子供達の口に運ばれました。


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posted by CYL at 11:48 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

未来世紀ジパング|アジア驚異の成長国ミャンマー(2)|ミャンマーのいま

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アジア驚異の成長国ミャンマー
ミャンマーのいま


ミャンマーは、1962年から2011年まで軍事政権が統治していたため半世紀近く閉ざされてきました。2011年に民主化、経済解放政策が取られてからわずか4年ですが、一攫千金を狙う開拓者が続々と押し寄せています。

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ミャンマーのいま

2011年、軍政から民政に移管され、経済も解放政策に変更されています。いままで閉ざされてきた国が世界に開かれて間もないのがミャンマーです。それゆえにアジア最後の秘境と呼ばれているのです。現在のミャンマーをつくった立役者となったのが、現在のテイン・セイン大統領です。改革に取り組んで2015年の経済成長率は8.3% になると推測されています。

国別乗降客数2位
日本でも、成田ーヤンゴン間の直航便が就航されました。ミャンマーの国別乗降客数では、ミャンマーの隣国のタイが1位で、次いで日本が2番目に多くなっています。3位は中国となっています。

サービス業先行
中国やタイといった新興国のビジネスモデルは、日本企業の工場が増え駐在員が増えることで、あとからサービス業が追いついてくるという形でしてが、ミャンマーの場合は逆で、ミャンマー日本人商工会に所属する239社のうち製造業はわずか10社となっています。

高騰する家賃
ヤンゴンでは、年々増加する日本人向けのフリーペーパーがあり、色々なお店の宣伝が並んでいます。中でも注目は物件情報です。なんと3LDKの家賃が30万円から40万円となっており、ニューヨークのマンハッタン並みの水準に高騰しています。

証券取引所オープン
ミャンマーの市場開放は進んでいて2015年秋にはヤンゴン証券取引所がオープンする予定です。日本取引所グループJPXと大和総研が出資してシステムやノウハウを現地に提供して運営されることになっています。

工業団地稼働
サービス業の遅れをとっていた製造業も、ヤンゴン郊外にティラワ工業団地ができ、2015年6月から一部稼働がはじまるので企業の進出が加速するといわれています。

修正された人口
神秘のベールに包まれていたミャンマーですが、その姿は徐々に明らかになってきました。その象徴が人口です。以前は人口6400万人といわれていましたが、2014年に34年ぶりの国勢調査が行われた結果、5100万人に修正されました。

知られざる遺跡群
紀元前2-9世紀ごろの王朝が建立した古代都市ピュー遺跡群が、2014年ミャンマーで初めて世界遺産登録されましたが、まだ発表されていない遺跡があるのではないかといわれています。

秋の総選挙
2015年秋に予定されている2011年の民政移管後の初の総選挙で、事実上軍事政権の流れを汲む現政権とアウン=サン=スーチーさん率いるの国民民主連盟(NLD)との一騎打ちとなることが予想されています。

総選挙ではスーチーさん率いる国民民主連盟が圧勝すると言われていますが、スーチーさんは現状では次の大統領にはなれないのです。ミャンマーの憲法に大統領の条件が明記されています。「本人、両親、子供、配偶者のいずれかが(中略)外国国民であってはならない」と定めています。

スーチーさんの二人の息子はイギリス国籍となっていますので、憲法の規定に引っかかってしまうため、大統領にはなれないのです。現状の憲法では25%の議席は軍人に与えられていますので、事実上70%で憲法を改正することは難しい状況です。

ロヒンギャ問題
ロヒンギャは、ミャンマーを中心に暮らす約80万人のイスラム教徒で、”異教徒の厄介者”という言葉が出ており、ミャンマー国民にとっては同じ国民とは考えられない人々です。

ミャンマーの抱える火種のひとつとなっているロヒンギャ問題は、総選挙を控えているいま、世界からの批判よりも国内の批判によって票を失うことが怖いために、政府はロヒンギャ問題には一切手をつけないとしています。一方のスーチーさんもロヒンギャ問題には沈黙を守っている状況です。


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未来世紀ジパング|アジア驚異の成長国ミャンマー(1)|国民生活に変化

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アジア驚異の成長国ミャンマー
国民生活に変化



ミャンマーは、1962年から2011年まで軍事政権が統治していたため半世紀近く閉ざされてきました。2011年に民主化、経済解放政策が取られてからわずか4年ですが、国民生活に大きな変化が生まれています。

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国民生活に変化

観光地
アジア最後の秘境と呼ばれるミャンマーは、首が長ければ長いほど美しいという美的意識をもつ”首長族”のいる国でもあります。最近外国人に解放されたカヤー州に暮らしていますが、毎日のように観光客が村を訪れています。かつで秘境であった村が大きく変わりつつあります。観光客向けに販売するアクセサリーで、いままで無縁だった現金が突如手に入るようになったのです。

庶民の暮らし
首都ヤンゴンに暮らす典型的な庶民の5人家族は、最近テレビとDVDプレーヤーを買ったといいます。収入も増え一家の月収は約3万円です。二十歳になる次女のお気に入りは、スマートフォンに電子書籍用のタブレット端末です。さらに居間の奥に飾られるように置いてあるのが自慢の冷蔵庫です。中を見せてもらうと飲み物ばかりでしたが、それには訳があります。肉や魚はよく停電するため、入れておくことができないといいます。ミャンマーの電力インフラはまだ不安定なのです。

輸入品ブーム
ミャンマーの女性たちの顔にはペイントのような装飾が頰に施されています。”タナカ”と呼ばれる伝統的な天然の日焼け止めです。そんな女性たちの間で最近ブームになっているのが輸入品の美白パックです。パックを使う若い女性は「タナカはもう古い」といいます。

現役|旧三陸鉄道車両
ミャンマーの首都ヤンゴンを走るのは旧三陸鉄道の車両です。朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で日本でも注目を集めました。現在、ドラマの「あまちゃん」もミャンマーで放送が開始されています。20年以上も前に日本で使われていた車両は、市民の移動手段としてはもちろんのこと、家族みんなでただ乗って楽しんでいるという乗客もいます。列車はミャンマーらしい黄金寺院を眺めながら、自転車並みの速度でゆっくりと走行していきます。ハイライトは線路の両わきに並ぶ住宅街すれすれを通る場面です。車窓からは庶民の暮らしを垣間見ることができます。

最新スーパー|並ぶ日本の商品
夜のミャンマーにお目見えしたのは、懐かしの赤提灯のお店です。ミャンマー在留の日本人は約2000人と4年前の4倍になっており、毎晩多くの日本人サラリーマンで賑わっています。また、街にできた最新のスーパーマーケットには、日本の商品が並んでいます。価格は日本の1.5倍から2倍ですが、品揃えも日本とほとんど変わりません。野菜は主に国産で、豊富で新鮮で安いのです。


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posted by CYL at 11:29 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年06月09日

未来世紀ジパング|日本食VS世界料理 in ミラノ万博

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日本食VS世界料理 in ミラノ万博



5月1日にイタリア・ミラノではじまったミラノ万博。そのテーマは「食」。食がテーマになるのは万博史上初めてのこと。そんな史上最大の食の祭典「ミラノ万博」では世界の食の戦いが繰り広げられています。


ミラノ万博 
テーマは「食」
敷地面積1,1㎢(東京ドーム約24個分)
150以上の国や企業が出展
6ヶ月で2000万人以上の来場者(見込)


日本
日本館の1Fの展示スペースでは四季折々の日本で育まれた食文化を芸術的に表現しています。箸をつかったアトラクションで日本の伝統料理を紹介し、四季によってかわる日本の食の奥深さをアビールしています。

イタリア
開催国イタリアは食品販売大手のイータリーが巨大なフードコートを設置し、イタリアにある20州の名物料理を楽しめます。料理はどれも各地の名店を集めての出展とあって単なる名物料理ではなく地元で1番の味を味わうことができます。

もともと都市国家のイタリアにはそれぞれの地域に名物があります。たとえば、ナポリのあるカンパーニャ州はモッツァレラチーズ、ローマがあるラツィオ州はカルボナーラ(日本とは違って生クリームを使わずにチーズと卵でトロトロに仕上げるのが特徴です。)ミラノがあるロンバルディア州の名物はサフランリゾット、生ハムはエミリア・ロマーニャ州の名物です。イタリアンとひとくくりにされるのはイタリア人にとって心外、おらが町の名物を世界に広めたいというのがイタリアの狙いです。

ドイツ&ベルギー
参加国中2番目の広さを誇るのがドイツ館です。期待を裏切ることなくドイツがアピールするのはソーセージとビールです。それに真っ向から対抗するのがベルギーです。こちらもアピールするのはやはりビール、そしてベルギー発祥と言われるフライドポテトです。

アルゼンチン
アルゼンチンは欧州ではステーキの国として有名です。分厚いステーキを振舞います。

韓国
真っ白なパビリオンで目を引くのは韓国のパビリオンです。中に入ると人類の進化を記したイラストをもじって人類が太っていったようすを表しています。これまでヘルシーといえば日本料理の専売特許でしたが、韓国料理を健康食としてアピールしているのです。栄養バランスがいい韓国料理は未来食と館長は語ります。

タイ
コンビニのようなつくりのお店で売られているのはCPというタイの大手食品メーカーの加工食品です。すぐに家で食べられるものを通じてタイは自国の料理を広めようとしています。

中国
北京ダックをアピールするために、アヒルを飼育して〆て食卓に並ぶまでの過程を人形の模型で表現して来場者に伝えています。中国館で作られる料理は、「全聚徳」という高級中国料理店が担当しています。ヨーロッパで中国料理といえば町の小さな料理店というイメージあるそうですが、それを高級中国料理を味わってもらうことで本物の味を知ってもらうことが狙いです。

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脱・ザ日本食|日本の挑戦

はじめて食がテーマとなったミラノ万博ですが、その象徴が会場にある「生命の樹」です。世界の食糧危機や飢餓問題に真正面から取り組んでいくことを表しています。

世界進出の試金石になる
1970年に開催された大阪万博の来場者数約6422万人でした。そんな大阪万博で、日本ではじめてお披露目されたファストフードチェーンがあります。それは、ケンタッキーフライドチキンです。チキンとポテト、パンのセットは1日で約4600セット販売されました。万博が終わってケンタッキーフライドチキンは、2ヶ月後に名古屋に1号店を出しました。つまり、万博での成功をきっかけに日本進出を果たしたのです。

沸騰キーワード|脱ザ・日本食
ザ・日本食とは、寿司や天ぷらなどの定番を指します。脱ザ・日本食は、外国人から認知された定番以外の日本食をアピールしていくことが求められいます。そんな中で日本館で販売されていたのは、和牛すき焼き御膳、天ぷらそば、CoCo壱番屋のカレー、モスバーガーです。そして日本各地の名産品が出店していました。

モスバーガーのライスバーガー.jpg

モスバーガーの挑戦


万博開幕1ヶ月前
モスバーガーを展開するモスフードサービスの東京品川本社のテストキッチンにいたのは、日本館店長の稲辺さんです。シンガポール店の店長を務める海外をしるプロです。万博用の特別メニュー”ライスバーガー”をつくっていました。

モスバーガーは、1972年に東京・成増に1号店を開店しました。外資系チェーンに対抗しようと開発したのがパンの代わりにライスをつかったユニークな看板商品「ライスバーガー」です。表面には焼き色がついていますが、中はふっくらとしているのが特徴です。

ミラノ万博用に3つのライスバーガーを用意しました。いまは発売されていない焼肉ライスバーガーを復活させ、照り焼きチキンを新開発、そして現在人気の海鮮かき揚げライスバーガーの3種に決めました。

モスバーガーは、海外に321店舗を展開していますが、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、インドネシア、オーストラリアとアジアのみに出店しています。今回のミラノ万博は、欧米選出をにらんだ世界選出の第一歩と位置付けていました。

現地入り
ミラノに入った稲辺店長は、日本人が経営するおにぎり専門店でイタリア人にうけているお米の味を確認しに行きました。リゾットなどのお米の文化のあるイタリアでライスバーガーはきっと受け入れられると自信をのぞかせていました。

開幕2日前
日本館のフードコートでは料理を提供するシミュレーションが行われていました。キッチンにいるのは、日本で店長を務める精鋭たちです。それでもなれないキッチンに苦戦していました。稲辺店長が重要視したのはおもてなしの心でした。そのためにイタリア語の勉強をスタッフと行いました。”ボナペティー(召し上がれ)”など現地の言葉を使ってライスバーガーを提供します。

ライスバーガーは受けるのか
稲辺店長いわく、オーディションでいえば一発合格の手応えだったようです。

本場の本物 ミラノ万博日本館.jpg

日本各地の名産品をアピール

イタリア人の時計デザイナーのルカ・メリスさん(40)は、奥さんが日本人とあって日本語が堪能な超がつくほどの日本通です。 日本への旅行歴は8回を数え、北海道から沖縄まで旅行して回った経験を持ちます。日本館の展示で知らないことがなかったというルカさんを魅了したのは、日本の”本場の本物”でした。

”本場の本物”とは、農水省の外郭団体が厳選された原料と伝統製法を用いてつくった46の食品を認定したものです。その中で海外進出を狙う会社が万博会場にやってきて試食などを行っていました。たとえば、愛知県岡崎市の「三河産大豆の八丁味噌」や江戸時代から続く佐賀県の「小城羊羹」、岐阜県「堂上蜂屋柿」、「飛騨・高原山椒」などです。中でも人気があったのが、埼玉県の「草加せんべい」です。試食を口にしたイタリアの若者たちからおいしいと好評でした。

岡山県「鴨方 手延べそうめん」は、ステージでそうめん作りを実演し、できたそうめんを試食として振舞っていました。職人技を目の当たりにしたあとの試食は、麺文化のイタリア人にも好評でした。


イタリアでファストフードは苦戦

イタリア|バール文化
イタリアでは近所に必ずバールがあり、人が集まる場所になっていて、そこへいくと友人がいるというバール文化がある国です。コーヒーを飲みながらサッカーの話をしたりいろいろな情報交換の場もなっているといいます。そんなイタリアでは、世界全体 約22,000店を展開するスターバックスコーヒーの出店は0です。かろうじて食い込んでいるのがマクドナルドで、イタリアに約550店舗を展開しています。ケンタッキーフライドチキンは、イタリアに2店舗しかありません。マクドナルドも、パスタやビールなどを提供しイタリアにあった戦略をとっています。



ミラノ万博行列ランキング

(60分待ち)1位 アラブ首長国連邦(UAE)
(40分待ち)2位 日本&ドイツ 
(30分待ち)3位 カザフスタン(中央アジア) 




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posted by CYL at 10:47 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年06月02日

「未来世紀ジパング」幸福の国の真実「デンマーク」


未来世紀ジパング
幸福の国の真実「デンマーク」



医療費と教育費がゼロという高福祉国家として有名な北欧の国「デンマーク」は、2013年版の国連の幸福度調査で1位となり近年”幸福の国”として最近注目が高まっています。そんなデンマークの幸福の秘密を探り、日本の未来に役立てましょう。


デンマーク

デンマークは九州とほぼ同じ面積の4.3万キロ平方メートルに約550万人が暮らしています。550万人は福岡県や北海道とほぼ同じ人口です。思いのほか小国のデンマークは、童話作家アンデルセンの故郷として有名で人魚姫像は人気の観光スポットです。また、高級食器メーカーのロイヤル・コペンハーゲンやブロック玩具のレゴなど世界中にファンを持つ人気商品発祥の地でもあります。

<幸福の理由を探る>

国連の幸福度調査で2013年版で1位、最新の2015年版では3位のデンマークは、高福祉国家で医療費、教育費がかかりません。医療費は無料といっても国家が負担すればそれは国民に結局跳ね返ってきます。医療費が増えないための対策はあるのでしょうか。

自転車で健康
 
政府は10年ほど前から環境によいと自転車に乗るように呼びかけていましたが、残念ながら市民は自転車を使おうとはしませんでした。そこで、自転車専用道路を整備することにしたのです。渋滞に悩まされていた市民は、早く移動できることにメリットを感じた市民が自転車を利用し始めたのです。

いまでは実に約6割の市民が自転車で通勤をするまでになっています。市民が自転車を利用することでCO2削減につながり、さらに市民の健康が高まった結果、医療費を削減することにも成功しています。

夫婦二人で仕事も家事も子育ても

また、デンマークは世界で最も国民の所得格差が小さい国だと言われています。そして、ひとりあたりのGDP(国内総生産)は日本の1.5倍ととても高いのです。とすると日本よりもたくさん働いているのでしょうか?デンマークの仕事ぶりを見てみましょう。

タイガーは1995年創業の会社で、日本でいう100円ショップのようなお店を運営しています。デザインがカラフルでおしゃれということで人気を博しわずか20年で、世界20カ国に400店舗以上を展開するデンマークが誇るグローバル企業です。2012年には大阪に進出しオープン当日にできた長蛇の列はニュースになりました。

 
立ったまま仕事

タイガーのオフィスでみたのは日本にはない光景でした。それは立ったままパソコンで仕事をする社員の姿です。デンマークでは社員の健康のために法律で高さが変わるデスクを用意しなければならないのです。

女性の就業率は7割以上

オフィスの中にあるフルーツは会社が用意したもので自由に食べることができます。また、晴れた日は外のベンチに腰掛けて外の空気を吸いながら打ち合わせを行います。ランチは近くの複数の企業が合同で利用する社員食堂へ出かけます。栄養バランスに配慮したメニューがブッフェ形式で提供されています。

そして、タイガーのオフィスで気がつくのは女性社員の多いことです。デンマークではほとんどの女性が結婚、出産後も働くため女性の就業率は実に7割以上なのです。

夫が家事、育児に積極的

コピーライターのマレーネさん(40)もそんな働く女性のひとりです。テレビ局に勤務する夫クラウスさん(40)と長男ルーカスくん(11)、次男ラスムスくん(8)の4人家族のマレーネさんがオフィスを後にしたのはまだ陽が高い午後4時でした。デンマークでは、午前9時から午後4時までの1日約7時間勤務が通常で基本的に残業はないといいます。

同じ頃仕事を終えた夫のクラウスさんが向かったのは学校でした。次男ラスムスくん(8)はまだ送り迎えが必要な年齢のため、クラウスさんとマレーネさんが交互に迎えに行きます。クラウスさんは家に着くとすぐに夕食の買い出しにスーパーに向かいました。

北欧というと物価が高いイメージがありますが、小ぶりなトマト5つで約150円、ズッキーニ1本約90円と意外にそれほど高くはありません。店内には男性客が多く、みんな夕飯の買い出しに来ているといいます。レジに並んでいる人たちも男性と女性が半々といったところです。

午後5時、自宅に戻ると夕食の準備に取り掛かります。4時に会社を出たマレーネさんはジムによっているといいます。夕食のチキンを焼いている間に、洗濯もこなします。そうこうしている間にチキンが焼きあがり夕食が完成したのは午後6時半でした。ちょうど長男が帰宅し、この日はお腹が空いた子供達はマレーネさんを待ちきれず3人で食事はスタートしました。いつもは家族揃って夕食を食べるといいます。


仕事、家事、子育ても二人でというのがデンマーク流。夫のクラウスさんは「仕事も楽しい、プライベートな時間もある。足りないものがない。」と満ち足りた生活についてそう語ります。

夫婦共働きで4時で帰ることができれば結局は二人で分担して働いていることになります。その結果労働時間の短縮につながり、家族の時間が増えます。それが少子化対策にもなっているのです。夫が子育てに参加する時間が多いほとど出生率が高い傾向があります。(関連記事:NHK「オイコノミア」子育ての経済学〜女性の社会進出が少子化の原因か?!〜)





出生率をあげる取り組み

デンマークは1980年代に一時期出生率が低下したことがありました。それ以来国を挙げて子供を産みやすくしようと法整備をしてきました。たとえば、妊娠すると検査から出産までの費用が無料、出産時は4ヶ月以上の休暇、その後も8ヶ月にわたり両親の育児休暇が認められているのです。


国民の政治参加の意識が高い

去年の日本で行われた衆議院選挙の投票率52.6%でしたが、デンマークの投票率は過去最低でも約85%で高い時は90%にもなるといいます。つまり国民の政治参加意識がとても高いのです。

そのかわり税金が高い

国民負担率は日本は約40%に対して、デンマーク約70% となっています。100万円の所得のうち70万円を国に収めるということを意味します。またデンマークの消費税は25%と日本の8%と比べるととても高く税率になっています。

また、自動車は贅沢品として消費税に加えて登録料が(新車の場合)100%以上かかるので、日本で車を買う場合と比べたら2〜3倍高い値段になります。


安心の老後生活

ヤーンさん(87)は2年前に奥さんを亡くしてから高齢者向け介護付き住宅で暮らしています。そんなヤーンさんの楽しみは週1回訪れるボランティアのロッテさんです。ロッテさんは自転車にヤーンさんを乗せて公園に出かけます。池のほとりのベンチに腰掛けのんびりと話をします。

ロッテさんが行っているのはデンマークでは一般的なボランティア活動のひとつです。引きこもりがちな老人を外に連れ出してくれるのです。ロッテさんは、年に5日就業時間内にボランティア活動する決まりがあるのです。

設備充実の高齢者住宅

ヤーンさんが暮らす高齢者向け介護付き住宅「共通の庭」は、居間、寝室、浴室で62平米ととても高齢者住宅とは思えない雰囲気があります。共用施設には、美容室、トレーニングルーム、歯医者などが揃っています。


幸福な時間の過ごし方

カフェ+コインランドリー
カフェに併設されたコインランドリーは、洗濯をしている間にカフェで友人と話したり自分の時間を有効に使える場所として利用者からも好評のお店です。それは、デンマークの人は”自分の時間を有効に使えること”をとても大切にしているからです。


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「未来世紀ジパング」幸福の国ブータンの今


posted by CYL at 08:22 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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