2016年06月01日

ガイアの夜明け|ニッポン製”再起”に挑む!

14b83493c3016b9fb397005e5b07e0b0_s.jpg


ガイアの夜明け|ニッポン製”再起”に挑む!

TWINBIRD
生産拠点を中国から日本へ
ツインバード工業は、大手だとつくらないようなかゆいところに手が届く家電製品を製造販売する従業員約300人の中堅の家電メーカーです。

ツインバード工業は、中国深セン市を中心に約20年前から生産拠点を中国に移転してきました。中国の54工場で商品の9割以上を生産しています。

ところがいま、大きな悩みをかかえています。それは労務費の高騰です。深センの最低賃金ここ5年で約2倍になるほど急激な上昇を続けています。そして、円安でコスト高が重なったことで新潟県燕市に本社を構えるツインバード工業の社長 野水重明さんは、メイドインジャパン、メイドイン燕の高付加価値の商品づくりを目指す決断を下しました。生産の拠点を日本に戻す、いわゆる日本回帰です。

そんなツインバード工業が日本回帰の第1弾として商品開発に取り組んだのがいままでになかった全く新しい家電、360度首振りをする扇風機です。


ところがプラスチック部品を製造するために訪れた新潟ダイカストでは、金型製造に 3〜4ヶ月かかると言われてしまいました。それでは発売日までには間に合いません。海外に生産拠点が移ってしまった間、後継者不足などで金型屋の数が減少してしまったことが要因にあるようです。このように必要な技術を持った会社が国内から失われてしまっている現状があるのです。

そこでツインバード工業は、中国に生産拠点を移す前に仕事を依頼していた江戸川産業に相談を持ちかけました。十数年ぶりに仕事の依頼を受けた江戸川産業は、かつてツインバードが中国に生産拠点を移したことで、1年間の内にツインバードの売り上げが10分の1になり大変な苦労をした経験があります。それでもかつて共に成長した企業として協力してくれることになりました。

さらに社員数6名の町工場である小林研業には商品を鏡面のように仕上げる磨きの作業を依頼しました。小林研業はアップルのiPodの表面を磨いたことで有名な会社でもあります。

そして完成した日本回帰第1弾の360度首振りの扇風機は、部品の3分の1を中国産、残りの3分の2を国産で仕上げることができました。

海外への生産拠点の移転により生じた空白の20年を埋めるためには多くの課題があることがわかりましたが、それを埋めることは決して不可能ではないようです。




posted by CYL at 08:00 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月24日

ガイアの夜明け|新たなリサイクルの幕開け

c5eee3082362cb09552ce7123c064d64_s.jpg


ガイアの夜明け|新たなリサイクルの幕開け

パレットハウスジャパン
廃材のパレットをリサイクル

ある町工場にある山積みになったパレットと呼ばれる木製の台は、フォークリフトでものを運ぶ時に下に敷いて使われます。そんなパレットはフォークリフトの爪にあたり傷つきやがて廃材となります。そんな廃材となったパレットを物色していたのがパレットハウスジャパンの大町浩さんです。

大町さんは廃材となったパレットをタダで譲り受けオシャレ家具に変えてしまう腕利きの木工職人なのです。そんな大町さんが代表を務めるパレットハウスジャパンに大きな仕事が舞い込みました。それはドーナツチェーンの大手ミスタードーナッツが、大町さんの廃パレットの壁材で1000店舗を改装を行うことが決定したのです。


ぴあ
総合文化施設をリサイクル

イベント運営や出版事業などを手がけるぴあは、新事業として廃材の活用を行っています。東京の武蔵野市から依頼を受けて取り組んだのが武蔵野市民文化会館の建て替えに伴って生じる廃材の活用です。武蔵野市は、廃棄物を捨てる費用を低減させたいと考えているようです。

バレエ公演やコンサートなどの総合文化施設であったことから廃材の活用法はバレエや音楽などに関する商品を作ることをぴあの担当者は考えました。そしてそれらの作業は地元の家具店や木工職人が行うのです。

いわば廃材をリサイクルすることで市民の思い出がモノに変わるのです。武蔵野市民文化会館は新しく建て替えられますがその思い出は商品として人々の手の中に残ります。

フクル
残反(ざんたん)からオーダーメイドドレス


かつて繊維のまちとして隆盛を極めた群馬県桐生市。現在の繊維工業出荷額は20年前の約1/4と厳しい状況にあります。今、桐生
復活に向けた新たな動きがあります。

見本市などでサンプル生地として披露される残反(ざんたん)と呼ばれる生地は、これまであくまで見本品で商品にはなりませんでした。しかし、その残反を有効活用しようとする動きが始まっています。

桐生市で実家の縫製工場を拠点に新会社「フクル」を設立したのが木島広さんです。木島さんは有名ブランドのデザイナーを務めパリコレにも参加した経験を持ちます。

実家の縫製工場で残反を活用した格安オーダーメイドドレスを制作販売しようというのです。フクルならば、通常10万円ほど3〜5万円でオーダーメイド可能だと言います。その仕組みは、桐生で選りすぐった残反とドレスのデザインをホームページに載せます。そして、欲しい人が気に入ったデザインと柄を選べば一点モノのオーダーメイドドレスが安く手に入るというものです。

これまでのビジネスモデルでは輝かしい未来はないと考えた木島さんが見出した活路が残反だったのです。

posted by CYL at 23:57 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月17日

ガイアの夜明け|育て!会社を背負う者たち

df1871329d04faec8f8f8e3721f9a23c_s.jpg


ガイアの夜明け|育て!会社を背負う者たち

Summary(まとめ)
あらゆる規模の企業が抱える
経営課題「人材育成」

大企業|三菱商事

創業以来の初の連結赤字
ビジネスモデルの変換期
仲介業務⇨事業投資⇨事業経営

新しいビジネスモデル
経営を担う人材の育成
⇨投資先へ送り込む
⇨企業を成長させる
⇨収益を上げる

実例:ファーストリテイリングへ
三菱商事の社員を出向させる
柳井社長の経営を実践で学ぶ

中小企業|大人の武者修行
中小企業向けの人材育成プラン
経済産業省の補助事業
全く異業種での研修



66cf48d9bc8adaa96ed6029828b93c21_s.jpg


商社のビジネスモデルの変化
喫緊の課題|経営を担う人材の育成

これまで商社は日本企業が輸出や輸入など国内外の取引をする際に間に立つ会社として発展を遂げてきました。たとえば石油などの資源、麦やトウモロコシといった食糧、ファッションブランドなど海外から日本企業へ紹介し、その仲介業務による手数料で収益を上げています。しかし、近年各企業が独自に海外に取引をはじめるなど商社がかかわる機会が次第に減ってきたといいます。

そこで新たに力を入れているのが「投資」です。資源の開発や水産物の養殖といった海外事業への投資や国内の外食産業や小売業への出資を積極的に行っています。

そして、今、商社がもっとも力を入れているのが経営を担う人材の育成です。商社のノウハウをもつ人材を投資先に送り込み、企業を成長させて収益を上げるというのが狙いのようです。

中小企業向けの人材育成プラン
大人の武者修行

大人の武者修行は、中小企業向けの人材育成プランで経済産業省の補助事業として2014年からスタートしています。約100社を優良企業として認定しそこに人材育成に悩む中小企業が将来を担う幹部候補を送り出します。期間は2週間以上で研修費の3分の2を国が補助します。全くの異業種で修行を行うのが最大の特徴です。

十勝バスの再生物語
89年をピークに売り上げが激減し一時は倒産の危機に陥った十勝バスは、40年ぶりに増収に転じました。十勝バスを経営危機から救ったのが4代目社長の野村文吾さんです。大人の武者修行として研修にやってきた研修生にこう語ります。

「朝起きて意識して歯を磨いていますか?気がついたらいつも通りにやっている。悪い磨き方だと虫歯ができる。「よい習慣」をどれだけ身につけられるか。勝手に自動操縦に入っていつまでも成果を出すやり方を続ける。」

悪い習慣を良い習慣に切り替える仕掛けが十勝バスにはあるのです。そして人材育成の根幹にあるのは人格に問題があるのではなく習慣に問題があるという考え方だといいます。悪い習慣を良い習慣に変えることこそが大切なようです。

posted by CYL at 23:55 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年04月30日

ガイアの夜明け|どこから買う?我が家の”電気”

ac3668ea6f4035a04f69d0a4f27b7443_s.jpg


ガイアの夜明け
どこから買う?我が家の”電気”


家庭向けの電力小売が自由化
市場規模約8兆円


電力の歴史
1882年(明治15年)日本で初めて銀座に電灯が灯りました。それは現在の東京電力の前身の会社が電気をPRするために作った電灯でした。その後、日本各地に次々と電力会社が誕生し、最盛期の昭和初期には800社を超える電力会社が日本全国にひしめき合っていました。

戦時中、電力事業は国の管理下に置かれます。戦後、再び民営化され1951年(昭和26年)に全国を9つのエリアに分割し、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力がそれぞれ独占して電気を供給する体制となりました。1972年に沖縄が日本に復帰したことで沖縄電力が誕生し10社となりました。

これら10社の電力会社はこれまで発電、送配電、小売をすべて行ってきました。そのため安定して電力を供給してきた一方で競争がないため電気代が高止まりするという問題がありました。

そこで法律が改正され1995年(平成7年)に発電事業で新規参入ができるようになりました。その後、小売事業でも規制緩和が進みました。まずは工場やオフィス向けが自由化され、そして2016年4月に家庭や商店の電力自由化が始まりました。


電力事業は3つから成る
 ⇨発電、送配電、小売

電力事業の歴史
 1882年 銀座に日本初の電灯
 昭和初期 全国約800の電力会社
 戦時中 電力事業は国の管理下に
 戦後 民営化(全国10社独占)
 1995年 発電事業の自由化
 2016年 小売事業の自由化


ca9f127b7107d652752fc429b729d482_s.jpg


東京ガス|ガスの逆襲
実は、銀座に電灯が登場する8年前の1874年、一足先に銀座にガス灯の火が灯っていました。明治時代には、ガスが現在の電気の役割を果たしていたのです。装飾品や看板のネオンサインとして使われたガスの灯り。1885年に東京瓦斯会社が創立し、家庭にガスの灯りを普及させていきました。ところが大正時代になると次第に電気の灯りが主流となっていきました。ガストースターにガスコーヒーメーカー、ガス冷蔵庫が次々と電気に取って代わられていったのです。

今回の電力自由化により、そんな”ガス”に巻き返しの機会が訪れたのです。発電が自由化されると東京ガスは天然ガスを使用した火力発電所を稼働させました。そして、電気の小売事業に参入をしました。ガスと電気、インターネットをセットで販売するという戦略です。


迎え撃つ東京電力
関東エリアで約2000万世帯の契約がある東京電力はそれらの契約を何とか死守したいとこれまで必要がなかった営業活動を開始しました。例えば、大型のマンションでこれまで約500世帯が個別に東電と契約していましたが、電力の自由化により一括受電を検討しているマンションがあります。一括受電とは、電力会社とマンションの管理組合が一棟まとめて契約することで各世帯の料金が割安となるという仕組みです。もし、一括受電を他の電力会社に乗り換えをされた場合、東電は一気に500世帯の顧客を失ってしまうのです。

これまでになかった厳しい競争にさらされることになった東京電力は、65年続いた東京電力の看板をTEPCOと変え、発電、送配電、小売の3社に分社化し、競争に備え臨戦態勢です。


589e77d4ea0367ef7486169d62e873c7_s.jpg


おらが町の電力会社誕生
1995年に発電が自由化されたため、企業や自治体が発電に乗り出しました。これまで企業や自治体が作った電気は、電力会社が買い取り、一般家庭に届けられてきました。

しかし、2016年4月より小売が自由化されたため、企業や自治体が作った電気は、電力会社を通さずに直接、一般家庭に販売できるようになりました。その結果、自分たちの町が作った電気を住民が買うことが可能となったのです。

群馬県中之条町にある一般財団法人中之条電力(小売事業は「中之条パワー」)の事業を一人で切り盛りするのが代表の山本政雄さん(60)です。元役場の職員の山本さんは、太陽光発電を使ってエネルギーの地産地消を目指しています。また、電力事業を通じて雇用創出、人やお金を地域の中で回していくことができると考えています。

しかし、太陽光発電は雨の日や夜間に電気を作ることができないため、電気が足りない場合は他から買わないとなりません。そのためどうしても電気代が高くなってしまうのですが、安さよりもエネルギーの地産地消と地域経済の活性化を電力事業を通じて実現しようと取り組んでいます。そのためには町民の理解と協力なくしては山本さんの思いは実現できないのです。おらが町の電力会社を応援しよう、若い人が働くことができる場所を、と例え電気代が高くなったとしても支援したいと考える人はいるようです。

まとめ
電力の自由化により消費者が電力を自ら選べる時代がやってきました。料金やサービスで選ぶ、地元で作られた電気を選ぶ、自然エネルギーなど発電の仕方で選ぶ、これまで身近にありながら考えることが少なかった電力。今回の電力の自由化は電力について考える絶好の機会かもしれません。

posted by CYL at 21:44 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年04月09日

ガイアの夜明け|民泊支援ビジネス続々登場!

ca7cbaa81066cc25ad43af97a7766cda_s.jpg


ガイアの夜明け|民泊支援ビジネス続々登場!



自分の家が宿になる
”民泊”急拡大のワケ



外国人観光客の急増により宿泊施設不足が深刻な問題となっています。政府は一般の人が持っている部屋を貸し出せるようにするため規制緩和に動き出しています。ところが、空き部屋を貸したいと思う一個人が超えるべきハードルはかなり高いのが現状です。そんな中、民泊支援する新たなビジネスがを今、続々と登場しています。

旅館業法に違反
世界最大の民泊サイト「airbnb(エアビーアンドビー)」は、日本でサービスを始めて2年半が経過し、日本国内の登録数は約3万件にのぼります。部屋を貸したい人が写真と料金、部屋のタイプや宿泊の条件を掲載します。しかし、これらの宿泊施設の多くは旅館業法に違反しているのが現状です。旅館業法では、有料で客を泊める場合、フロントの設置、男女別トイレの設置、消防設備の審査、建築基準の審査など自治体から営業許可をもらう必要があるのです。


092a27d3ff7766f97130fb856dbf403d_s.jpg


民泊特区「東京大田区」
東京大田区は民泊特区として合法的に民泊ができる制度を開始しました。しかし、民泊には様々な条件が課せられています。例えば、近隣住民への事前通知やホテル業界への配慮から7日以上宿泊するゲストのみにしか民泊サービスを提供できないのです。一個人が民泊を始めるために超えるべきハードルは決して低いものではありません。そこで民泊を支援するサービスを提供する企業が現れ始めているのです。

民泊支援会社1
とまれる株式会社|民泊申請の手伝い

旅行者に宿泊先を紹介するベンチャー企業のとまれる株式会社は、大田区の民泊制度をもとに独自のサイトを立ち上げました。とまれる株式会社は、民泊オーナーを増やすために申請の手伝いを行っています。


民泊支援会社2
民泊オーナー支援|ゼンス

マンションに一室にオフィスを構えるZENS(ゼンス)は、エアビーアンドビーで部屋を貸し出すオーナーのためにサポートサービスを行う会社です。例えば、内装の手配から鍵の受け渡し、清掃スタッフの手配などを一括で請け負っています。


部屋の見栄えを良くすることでより高い宿泊料金を設定することができるため、ゼンスがオーナーに代わって家具や家電の設置や部屋の飾り付けを行います。さらに、近隣住民との騒音トラブルを避けるため、騒音検知システムを設置し、大きな音が発生した際にはゼンスへと通知が届くような対策をオーナーに代わって行ないます。


d8eaab679869eaca540421ff95a3a26a_s.jpg


民泊支援会社3
リノベーション&借り上げ|エイムズ

エイムズは、住宅のリノベーションを行うベンチャー企業です。現在、日本全国で問題となっている空き家の有効活用として期待されているのがリノベーションです。古くなった内装をまるで新築のようにすっかり変えてしまうのがリノベーションです。

例えば、古いマンションのリノベーションをエイムズが行ない、さらにその部屋をオーナーから借り上げ民泊施設として貸し出します。リノベーションに費用をかけても利益が出ればオーナーも民泊を積極的に利用するようになるというわけです。


あるオーナーは10年前に投資用に部屋を購入し賃貸に出してきたが、ここ1年以上借り手がつかず悩んでいました。そこでエイムズにリノベーションを依頼しました。リノベーション後は、これまで賃貸として85,000円で部屋を貸してきた部屋を、エイムズが105,000円で借りあげ民泊施設として貸し出します。一泊7,000円の民泊施設として貸し出した場合、20日で140,000万円になるため、部屋のオーナーもエイムズの両者にとって良いビジネスとなるのです。


京都市|民泊ルールづくり

観光都市ランキング2年連続世界一の京都で、44室のマンションで36室で民泊を行っていた業者が騒音やゴミ出しで近隣住民とトラブルで摘発されました。これを受けて京都市では民泊対策プロジェクトチームを設置し、民泊の実態調査を開始しました。その目的は京都市にある民泊施設の全容把握です。京都市ではこの調査結果をもとに安心安全を前提とした地域と調和した宿泊施設を増やす独自の民泊ルールづくりを進めていく予定です。

posted by CYL at 10:55 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする