2015年04月08日

NHKスペシャル×新アレルギー治療 お米を使った最新の治療

アレルギーの完治をめざす
最新の治療


舌下免疫療法
体を花粉のエキスに慣れさせて体質改善を図る方法で花粉のエキスが入った薬を毎日舌の裏側にかけるという治療法です。舌下免疫療法を2年間治療を続けた50人のうち多少なりとも効果があったとしたのは7割で、3割にはまったく効果がありませんでした。調べてみると症状が改善した人はTレグが増えているのに対して効果がなかったひとはTレグが増えていなかったことがわかりました。

舌下免疫療法は花粉専門のTレグを増やす治療法と言えますが、体内に入れる花粉の量が少ないために治療に時間がかかり、体質によってはTレグがうまく増えないことがわかってきたのです。

舌下免疫療法進化版
そこで安全かつ大量に花粉を体内に取り込み効率よくTレグを増やす方法が模索されており、現在治療の試験がはじまています。その治療とは毎日1食花粉の成分が大量に含まれている特別なお米を食べるだけというものです。

国立の研究所 農業生物資源研究所が開発
アレルギーを引き起こすのは花粉の中のタンパク質。そのタンパク質を最新技術で操作してつくったお米が治療に使われます。

作り方
まず花粉の中のタンパク質からTレグを増やす効果が期待できる部分を取り出します。さらにその中からアレルギーを引き起こすのは危険部位を取り除いたものをお米の中に入れるのです。5年後の実用化を目処に現在研究されており、実用化されれば米を食べるだけで次に花粉シーズンには快適に過ごすことができるとしています。(その効果が継続するのかいまのところわかっていません)

50人が参加して臨床試験が行われました。2ヶ月間お米を食べた結果、Tレグが増えて、花粉の攻撃細胞が平均で50%減少したという結果が出ています。

一年でももっともいい季節である春を花粉を気にせずに満喫できる日が近いうちにやってくるかもしれません。





posted by CYL at 18:22 | 科学・技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHKスペシャル×新アレルギー治療 アレルギーの予防

アレルギーになっていない子供の予防について

アメリカ・オハイオ州に住む家族の話
昔の予防法は時代遅れ


父親にピーナッツと大豆のアレルギーがあり、子供たちをアレルギーにしたくないと母親は妊娠以来、大豆とピーナッツを徹底的に避けてきたのですが、その効果はなく二人の子供たちは父親以上にひどいアレルギーに苦しんでいるといいます。誤ってアレルギー物質を食べた場合、ショックによって死に至る可能性があるので緊急時に備えてアレルギー症状を抑えるための注射をつねに携帯していなければならないほど深刻なのです。

一家は2000年にアメリカ小児科学会が出したアレルギー予防のための指針をもとにアレルギー食品を避けてきました。"母親は妊娠中、授乳中にアレルギー食品を避けること。乳製品を与えるのは1歳以降、卵は2歳以降、ナッツや魚は3歳以降”と書かれています。指針にそった指導に効果はありませんでした。

2000年指針の発表以降も食物アレルギーは増え続けたのです。アメリカ小児科学会は2008年に指針を改定しました。”アレルギー食品を避けることでアレルギーを予防できる証拠はない”という内容でした。具体的な方策については記されていませんでした。子供を持つ親だけではなく医師の間にも混乱がつづいてきました。

ロンドン大学のギデオン・ラック博士
最新の予防法の研究が進行中


食べ物との関係

世界中のアレルギー研究者が集う今年2月に開催されたアメリカ アレルギー学会で衝撃的な研究結果が発表されました。”子供のピーナッツアレルギーを予防するにはあえてピーナッツを食べたほうがよい”子供達が非常に早い段階であえてピーナッツを食べることによってピーナッツアレルギーを予防できることが判明したのです。発表したのはアレルギーの研究で世界をリードするロンドン大学のギデオン・ラック博士です。

ラック博士は生後6カ月から11カ月の赤ちゃんの600人以上が参加した臨床研究を行いました。まずふたつのグループに分け、半数の300人あまりには医師の指導のもと週3回以上ごくわずかづつピーナッツを与え、一方のグループはピーナッツを徹底的に避けました。およそ5年後の5歳時のピーナッツアレルギーの発症率を調べました。

避けたグループの17.3%が発症したのに対して、週3回食べたグループは僅か3.2%の発症率だったのです。ラック博士はアレルギーなどを発症する物質を食べるとTレグが増えるのではないかと考えています。その根拠となる実験は生後間もないネズミにアレルギー食品を食べさせます。その結果食べたネズミの方がTレグが大幅に増えることがわかったのです。

ネズミの体に中ではどんなことが起きているのか?
食べたピーナッツはネズミの腸で吸収されます。ピーナッツが入ってくると異物として攻撃細胞が攻撃をしようとします。するとTレグがつくられその攻撃を押さえ込みます。しかもそのTレグ細胞はピーナッツだけの攻撃を押さえるピーナッツ専門のTレグでした。卵を食べれば卵への攻撃を抑える卵専門のTレグがつくられ、小麦を食べれば小麦への攻撃を抑える小麦専門のTレグがつくられるという結果が動物実験から得られたのです。

ラック博士は「食物のタンパク質に定期的にさらされると、それぞれの食品ごとに専門のTレグがつくられると考えられます。それがアレルギーを引き起こす攻撃細胞にブレーキをかけるのです。」といいます。


今後の研究課題としてさらなる研究が進められています。
ピーナッツ以外の食品では?
いつどのくらい与えればよいのか?
その効果はヒトでも当てはまるのか?
さらなる研究が進められています。

注意:すでにアレルギーになっているひとはアレルギー物質を食べることは危険ですのでやめてください。上記はアレルギー症状がない人の予防の話ですのでお気をつけください。また経口免疫療法を行っている方は医師の指導に従ってください。



アレルギーになるそのきっかけは何か?
湿疹や肌荒れとの関係


イリギスの大学生の場合
イギリスで過去の出来事から新たな事実がわかりました。重度のピーナッツがアレルギーで注射器を手放す事ができない大学生の男性がアレルギーになったのは3歳の頃、きっかけは意外なことでした。彼は乳児湿疹がとてもひどかったのでスキンケアのためにクリームを塗るようにアドバイスを受けました。2歳から3歳頃に湿疹はおさまったのですが同時にアレルギーを発症したのです。

その原因は
アレルギーの研究で世界をリードするロンドン大学のギデオン・ラック博士が調査したところ、クリームに含まれていたピーナッツオイルが原因だと突き止めたのです。さらにピーナッツアレルギーの子供を調査したところ91%が「湿疹」のケアにピーナッツオイル入りのスキンクリームを使用していたことがわかったのです。つまり普通は害のない食物タンパク質(今回の場合はピーナッツオイル)が湿疹のある子供の皮膚から体内に入るとアレルギーの原因になるのです。

なぜ皮膚から入るとアレルギーになるのか?
普通は傷口から少々異物が入っても傷口はすぐに塞がるので問題はありません。しかし湿疹や肌荒れによって”皮膚のバリア”が壊れた状態では問題が起こります。皮膚の下では免疫細胞がいつ外敵が入ってきてもいいように臨戦態勢に入ります。

免疫細胞は異物が来ると捕まえて内部へ引っ張りこみます。異物を攻撃するように攻撃細胞に伝えてまわるのです。これが何度も繰り返されると攻撃細胞はどんどん攻撃的になりTレグの制御がきかなくなってしまいアレルギーを発症してしまうと考えたられています。

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アレルギーの完治をめざす最新の治療
舌下免疫療法
舌下免疫療法進化版


posted by CYL at 18:17 | 科学・技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHKスペシャル×新アレルギー治療 Tレグ発見は大阪大学坂口志文教授

Tレグの存在発見は20年前
大阪大学教授 坂口志文さん


Tレグの存在は20年前に発見されていました。ノーベル賞の登竜門といわれるガードナー国際賞を受賞した大阪大学教授 坂口志文さんがTレグの存在を20年前に発見していました。免疫は体に入ってきた異物をチームプレーで攻撃する仕組みです。坂口さんは、攻撃を止める役割を担う細胞を発見しました。それがTレグだったのです。

花粉症では花粉が体内にはいると花粉には害がないにもかかわらず免疫システムが働き花粉を攻撃することでアレルギーが起こります。害がないと判断をすればTレグが攻撃を止める役割をしていることがわかりました。つまりTレグがアレルギーになるかどうかのひとつの決め手になっているのです。

アーミッシュの場合、Tレグが多いために攻撃細胞を抑え込むことができるのでアレルギーになりにくいのです。一方、都会で暮らす人はTレグ細胞が少ないので攻撃細胞を抑え込むことができないのでアレルギーになりやすいと考えられています。

Tレグの存在と役割が明らかになったことでアレルギーの治療が飛躍的に進む可能性が出てきました。

治療の飛躍の可能性
Tレグは非常に重要な役割をもっています。Tレグをコントロールすればアレルギーの発症を食い止めることができるかもしれません。しかもすべてのアレルギーの発症を止めることができる可能性を秘めているのです。


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アレルギーになっていない子供の予防
昔の予防法は時代遅れ
食べ物との関係
湿疹や肌荒れとの関係

アレルギーの完治をめざす最新の治療
舌下免疫療法
舌下免疫療法進化版


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NHKスペシャル×新アレルギー治療 アレルギー研究

アレルギー研究
ミュンヘン大学 教授
エリカ・フォン・ムティウス博士


<遺伝子との関係>
アレルギーのひとがほとんどいないと言われているある集団の調査しました。アメリカ・オハイオ州に住むアーミッシュと呼ばれる人たちです。広さ35km四方に2万人が暮らしていて、200年以上前に先祖がヨーロッパから移住し宗教的な理由でその当時の暮らしをいまも続けている人々です。電気ではなくガス灯で明かりをとり、基本的に自給自足の生活で牧畜が盛んです。幼い頃から家畜の面倒を見る習慣がありアレルギーのひとがいないといいます。アーミッシュの人々と都会で暮らす人を比べてみると花粉症は20分の1、アトピー性皮膚炎は10分の1とアーミッシュの人たちにアレルギーが極端に少ないことがわかっています。

ムティウス博士は「アーミッシュはとても人口の少ない集団で親族同士が結婚することがよくあります。そのことがアレルギーに強い遺伝子を生んだと考え調べることにしたのです。」2012年に10歳前後の子供に聞き取り調査と血液検査・分析をしました。しかし結果的には特別な遺伝子は見つかりませんでした。

<家畜(暮らし)との関係>
そこで次に”家畜と触れ合う暮らしぶり”が影響を与えているのではないかと考えました。それは別の研究で子供の頃に家畜と触れ合うとアレルギーになりにくいというデータがでていたからです。

ムティウス博士は免疫細胞の様々な種類を見分けることができる最新の血液分析技術でドイツの農家の子供たちの血液を調べました。その結果、家畜を飼っている農家の子供はある細胞が35%多かったことがわかったのです。ある細胞とはTレグでした。ムティウス博士は家畜と触れ合うとアレルギーが少ないのはTレグが増えるからだと結論づけました。


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Tレグの存在発見は20年前
ガードナー国際賞 大阪大学 坂口志文教授

アレルギーになっていない子供の予防
昔の予防法は時代遅れ
食べ物との関係
湿疹や肌荒れとの関係

アレルギーの完治をめざす最新の治療
舌下免疫療法
舌下免疫療法進化版


posted by CYL at 18:09 | 科学・技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHKスペシャル×新アレルギー治療 制御性T細胞(通称:Tレグ)

鍵を握る 
制御性T細胞(通称:Tレグ)



<そもそもアレルギーとは>
花粉やそば、卵などアレルギーの原因物質は数百とも数千とも言われています。アレルギーに深く関係しているのが”免疫”と呼ばれる体の働きです。免疫とは体に入ってきた異物をチームプレーで攻撃する仕組みです。花粉症を例にすると、花粉という本来は体に害がない物質を免疫が害とみなし攻撃をしてしまうのです。これが花粉症です。つまり本来は害のない物質を攻撃するのがアレルギー症状です。


<制御性T細胞(Tレグ)>
1960年代以降増加をつづけるアレルギーは深刻な現代病です。これまでアレルギーの完治は難しいとされてきました。アレルギーを食い止めることができるのか鍵を握るのが制御性T細胞(以下Tレグ)です。Tレグは免疫の過剰な攻撃を制御する鍵となる働きをする細胞です。Tレグをコントロールすることができれば、多くのアレルギー疾患の完治が可能だと考えられています。

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アレルギー研究
ミュンヘン大学 教授
エリカ・フォン・ムティウス博士
アメリカ・オハイオ州に住むアーミッシュ
遺伝子との関係
暮らしとの関係

Tレグの存在発見は20年前
ガードナー国際賞 大阪大学 坂口志文教授

アレルギーになっていない子供の予防
昔の予防法は時代遅れ
食べ物との関係
湿疹や肌荒れとの関係

アレルギーの完治をめざす最新の治療
舌下免疫療法
舌下免疫療法進化版


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