2017年12月06日

オイコノミア|遊園地・テーマパークの経済学

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オイコノミア|
遊園地・テーマパークの経済学


遊園地・テーマパークの売り上げは2016年度過去最高額(約6650億円)を記録しました。少子化が進む社会においてなぜ過去最高額を記録したのでしょうか。経済学からみていきましょう。

資産の有効活用

夏に賑わいをみせているテーマパークと言えばプールですが、冬になれば無用の長物(遊休資産)となります。そんなプールを冬には釣り堀として活用しているテーマパークがあります。このように、1つの資源を使って複数の事業を展開することで生産性を上げることを経済学では“範囲の経済”といいます。

遊休資産とは
所有しているのに使っていない資産

範囲の経済とは
1つの資源や技術を使って複数の事業を展開することで生産性が向上すること。(例)コンビニのATMや宅配サービス、発酵技術を使ったビール会社の医療品事業

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遊園地の消費の意味が変わった

また、ブログやSNSが遊園地やテーマパークの好調を後押ししています。SNSの登場によって遊園地の消費の意味が変わりました。

これまでの遊園地での消費の意味は、自分が楽しんで満足感を得るもの(非地位財)でした。しかし、いまは自分の楽しい思い出を他人に見せて満足感を得るもの(地位財)になっています。つまり、人より貴重な体験をしないと自分の満足度が上がらなくなったのです。

地位財とは
他人と比較することによって自分にとっての価値が変わるもの。(例:車、時計など)

非地位財とは
他人と比較してもしなくても自分にとっての価値が変わらないもの。(例:健康、通勤時間など)


大人・子供料金の違い

大人料金と子供料金に違いがあるのは、子どもを安くした方が結果的に遊園地全体の利益が大きくなるからという端的な理由です。遊園地側は、子供には子供の価格、大人には大人の価格というように、それぞれ利益が最大になる価格を設定しているのです。

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行列には耐えられますか?

遊園地に行くとアトラクションに乗るために時に何時間も行列に並ばなければならないことがあります。経済学で行列を見てみると、機会費用が高い人ほど不利な仕組みとなっています。

機会費用とは、ある行動をとった時間にほかのことをすれば得られたはずの利益のことを言います。例えば時給1000円で働いている人が1時間行列に並んだ場合の機会費用は1000円ということになります。

そのため、行列に並ばないとアトラクションに乗れないとすると機会費用が高い人は遊園地に行かなくなります。それを避けるための仕組みとして、追加料金で行列を飛ばすというサービスを用いることで機会費用が高い人でも遊園地へ足を運んでもらうようにします。

この仕組みは遊園地に限らずタクシー配車サービスやグリーン車・指定席にも当てはまります。新幹線の指定席やグリーン車は、使い料金を支払うことで事前に席を確保でき並ぶ必要がないというわけです。


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posted by CYL at 23:24 | オイコノミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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