2017年06月06日

オイコノミア|あなたの知らない”お菓子”な経済学

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オイコノミア|
あなたの知らない”お菓子”な経済学


チョコレートから見えてくる経済学
製品差別化

いま健康志向のチョコレートが注目を集めています。それを示すようにチョコレート市場の推移をみるとチョコレートの小売金額は年々伸びており、2015年には約5000億円となっています。また、50歳以上のチョコレートへの支出額が過去15年で5割も増加しています。

チョコレートはお菓子の定番であるため、競争相手が多く価格競争が激しくなります。価格競争になると商品の値段が下がるため消費者にとっては嬉しいことですが、売り手は困ってしまいます。

そこで、従来のチョコレートよりも低糖質であるなど健康志向のチョコレートを開発することで、競争相手が少ない状態を作り出そうと売り手は考えます。

健康志向のチョコレートは、従来のチョコレートと似ているけれど、違うので、独占力があります。独占力があることで競争を回避することができるため、健康志向のチョコレートは商品価格を高めに設定できるのです。

さらに元々チョコレートが好きな人だけではなく今までチョコレートを食べなかった層までターゲットにできるため、新たな市場の創出に繋がります。

このように新しい機能や特性をつけることで他の商品と差別化し、消費者を獲得することを製品差別化と言います。


カカオ豆の生産者の貧困
買い手独占

カカオ豆生産者の貧困が世界的な問題となっています。なぜカカオ豆生産者の収入が低いのか。その原因は、カカオ市場の仲買人の買い手独占状態であることが挙げられます。

複数の買い手がいる場合は、生産者は買い手の中から一番高く買ってくれる人にカカオ豆を売ることができまます。しかし、カカオ豆生産者が貧しいため、売るために必要なトラックなどの輸送手段を持っていません。そこで村までカカオ豆を買うつけにきてくれる買い手に売ることになります。

その結果、買い手独占となってしまいます。買い手独占の場合は、買い手が一人しかいないので売り手の交渉力が非常に低い状態となり、当然高く買ってもらうことはできません。


経済学でダイエット?!秘密は税金
経済学にも肥満を防ぐ方法があります。それは税金です。
イギリスで2018年に導入が予定されている砂糖税は、砂糖の含有量100mlにつき5g以上8g未満の場合、1リットルに対して18ペンス(約25円)が課税されます。また、砂糖の含有量100mlにつき8g以上の場合は、1リットルに対して24ペンス(約33円)が課税される予定です。(これらの税収は子供向けの健康プラグラムの財源に充てられます。)このように税金を課すことで人々の消費に歯止めをかけようというのです。

また、3人に1人が肥満だと言われるメキシコでは、2014年に砂糖入り飲料1リットルに対して1ペソ(約6円)が課税される税金が導入されています。その結果、消費量が9%減少したと言います。(特に低所得者の消費量については17%減少)

一般的に税金は、人の行動に影響を与えないものが良いとされていますが、砂糖税やソーダ税のように人の行動を変える目的で導入される税金のことをピグー税と言います。ピグー税は人の行動を変えることで社会をより良くすることができると期待されています。

ピグー税の例
ロンドンの渋滞税
平日の7時から18時まで課金区域内で運転するドライバーは1日11.5ポンド(約1600円)を支払う


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posted by CYL at 08:00 | オイコノミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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