2016年09月22日

オイコノミア|結婚の経済学

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オイコノミア|結婚の経済学




今結婚をしない若者が増えています。2035年の生涯未婚率の推定では男性は29%、女性19%が生涯一度も結婚をしないという予測があります。


なぜ未婚化、非婚化が進んでいるのか?
街で独身の人に結婚をしない理由について尋ねると様々な答えが返ってきます。その中で気になるのが、「独身の方が楽しい」「結婚したら自分の時間がなくなる」といった回答です。

これらの回答は経済学でいうところのプロジェクション・バイアスがかかっています。

プロジェクション・バイアス
今の現在の状況を過度に未来に投影してしまい正しく予測することができないという心の偏り

例えば、お腹がいっぱいの状態で夕食の買い物をすると、夜は控えめで良いと考え、食材も少なめに買います。逆にお腹が空いた状態で買い物をした場合は、夕食はたくさん食べようと考え、多めに食材を買ってしまいます。

ところが時間が経過し、いざ夕食になった時、買い物の時にいっぱいだったお腹も空いていますし、空いていたお腹も落ち着いてしまった結果、夕食の量が少なかったり、逆に多すぎたりといった結果になってしまうのです。

つまり、現在の状況(お腹がいっぱい、お腹が空いている)を過度に未来に投影してしまい正しく予測することができないのです。

今の独身生活が楽しいからといって将来の独身生活も楽しいとは限らないのです。


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出会いが多いと結婚が遅れる?
経済学では出会いが多いほど結婚が遅れる可能性が高いと言われています。チャンスが多いほど期待が大きくなり、数が多いほど妥協せずに探し続け、その結果、相手に求める基準も高くなるからです。

留保水準(OKライン)
取引の際にこの値段だったら売らない、このぐらいの品質だったら買わないというように取引をとどめる水準のこと


どうすればベストパートナーをみつけられる?
例えば、あなたが会社の社長さんで10人の候補者から秘書を採用するとしましょう。ただし、面接をした直後に採用不採用の決断をしなければなりません。優秀な人材を確保するためにはどうしたらよいでしょうか?

まず1人目がもっとの優秀な可能性は10%です。そして一人目の採用を見送って一人目よりも優秀な人が出た時点で採用した場合、その人が最も優秀である可能性は28%です。同様に計算を続けていくと3.7人を見送って、その後に現れた優秀な人を採用するのがベストであることがわかっています。


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当たり前は変化する
行動経済成長期、バブル崩壊後では家庭の在り方、男女の働き方に変化が生まれています。ところが従来の専業主婦家庭に育った若者が社会構造が変わったのにもかかわらず従来と同じ父親像と母親像を求めてしまう(求められてしまう)ことがあります。

例えば、男は一家の大黒柱として家計を支えるといった考えです。非正規の人や病気の人、親の介護を行っている人などは、家計を支えるという概念から外れてしまうため結婚ができないのです。

これらは経済学でいう「選好の内生性」が影響をしています。選好の内生性とは、人の好みは経験や環境によって形成されるということです。

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posted by CYL at 00:21 | オイコノミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする