2016年04月30日

ガイアの夜明け|どこから買う?我が家の”電気”

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ガイアの夜明け
どこから買う?我が家の”電気”


家庭向けの電力小売が自由化
市場規模約8兆円


電力の歴史
1882年(明治15年)日本で初めて銀座に電灯が灯りました。それは現在の東京電力の前身の会社が電気をPRするために作った電灯でした。その後、日本各地に次々と電力会社が誕生し、最盛期の昭和初期には800社を超える電力会社が日本全国にひしめき合っていました。

戦時中、電力事業は国の管理下に置かれます。戦後、再び民営化され1951年(昭和26年)に全国を9つのエリアに分割し、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力がそれぞれ独占して電気を供給する体制となりました。1972年に沖縄が日本に復帰したことで沖縄電力が誕生し10社となりました。

これら10社の電力会社はこれまで発電、送配電、小売をすべて行ってきました。そのため安定して電力を供給してきた一方で競争がないため電気代が高止まりするという問題がありました。

そこで法律が改正され1995年(平成7年)に発電事業で新規参入ができるようになりました。その後、小売事業でも規制緩和が進みました。まずは工場やオフィス向けが自由化され、そして2016年4月に家庭や商店の電力自由化が始まりました。


電力事業は3つから成る
 ⇨発電、送配電、小売

電力事業の歴史
 1882年 銀座に日本初の電灯
 昭和初期 全国約800の電力会社
 戦時中 電力事業は国の管理下に
 戦後 民営化(全国10社独占)
 1995年 発電事業の自由化
 2016年 小売事業の自由化


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東京ガス|ガスの逆襲
実は、銀座に電灯が登場する8年前の1874年、一足先に銀座にガス灯の火が灯っていました。明治時代には、ガスが現在の電気の役割を果たしていたのです。装飾品や看板のネオンサインとして使われたガスの灯り。1885年に東京瓦斯会社が創立し、家庭にガスの灯りを普及させていきました。ところが大正時代になると次第に電気の灯りが主流となっていきました。ガストースターにガスコーヒーメーカー、ガス冷蔵庫が次々と電気に取って代わられていったのです。

今回の電力自由化により、そんな”ガス”に巻き返しの機会が訪れたのです。発電が自由化されると東京ガスは天然ガスを使用した火力発電所を稼働させました。そして、電気の小売事業に参入をしました。ガスと電気、インターネットをセットで販売するという戦略です。


迎え撃つ東京電力
関東エリアで約2000万世帯の契約がある東京電力はそれらの契約を何とか死守したいとこれまで必要がなかった営業活動を開始しました。例えば、大型のマンションでこれまで約500世帯が個別に東電と契約していましたが、電力の自由化により一括受電を検討しているマンションがあります。一括受電とは、電力会社とマンションの管理組合が一棟まとめて契約することで各世帯の料金が割安となるという仕組みです。もし、一括受電を他の電力会社に乗り換えをされた場合、東電は一気に500世帯の顧客を失ってしまうのです。

これまでになかった厳しい競争にさらされることになった東京電力は、65年続いた東京電力の看板をTEPCOと変え、発電、送配電、小売の3社に分社化し、競争に備え臨戦態勢です。


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おらが町の電力会社誕生
1995年に発電が自由化されたため、企業や自治体が発電に乗り出しました。これまで企業や自治体が作った電気は、電力会社が買い取り、一般家庭に届けられてきました。

しかし、2016年4月より小売が自由化されたため、企業や自治体が作った電気は、電力会社を通さずに直接、一般家庭に販売できるようになりました。その結果、自分たちの町が作った電気を住民が買うことが可能となったのです。

群馬県中之条町にある一般財団法人中之条電力(小売事業は「中之条パワー」)の事業を一人で切り盛りするのが代表の山本政雄さん(60)です。元役場の職員の山本さんは、太陽光発電を使ってエネルギーの地産地消を目指しています。また、電力事業を通じて雇用創出、人やお金を地域の中で回していくことができると考えています。

しかし、太陽光発電は雨の日や夜間に電気を作ることができないため、電気が足りない場合は他から買わないとなりません。そのためどうしても電気代が高くなってしまうのですが、安さよりもエネルギーの地産地消と地域経済の活性化を電力事業を通じて実現しようと取り組んでいます。そのためには町民の理解と協力なくしては山本さんの思いは実現できないのです。おらが町の電力会社を応援しよう、若い人が働くことができる場所を、と例え電気代が高くなったとしても支援したいと考える人はいるようです。

まとめ
電力の自由化により消費者が電力を自ら選べる時代がやってきました。料金やサービスで選ぶ、地元で作られた電気を選ぶ、自然エネルギーなど発電の仕方で選ぶ、これまで身近にありながら考えることが少なかった電力。今回の電力の自由化は電力について考える絶好の機会かもしれません。


posted by CYL at 21:44 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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