2015年09月23日

ガイアの夜明け|外食革命は輸出できるか?

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ガイアの夜明け|外食革命は輸出できるか?



アメリカ進出
くら寿司の挑戦

回転寿しチェーン「くら寿司」は、現在アメリカに8店舗を展開していますが、その事業は順調とは言えないようです。

マクドナルドやケンタッキーなど多くの外食チェーンが存在するアメリカですが、日本の外食チェーンが店舗を展開するのは非常に難しいといいます。

その理由のひとつが、アメリカは多民族国家であるということです。アメリカは広い国土に様々な人種が暮らしているため、どの店舗でも同じメニューとはいかず、コストや手間がかかってしまうのです。

また知名度がない日本の外食チェーンは店舗を借りる際にオーナーに断られてしまうことが多いといいます。

さらにアメリカは食品衛生や設備の安全性の基準が厳しく、日本のチェーン店が独自に開発した厨房設備を使うために必要な許認可を得ることが難しいのです。

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新装開店で再起を狙う

くら寿司の売りと言えば、その独特の店舗スタイルにあります。タッチパネルで注文をすると高速レーンと呼ばれる回転レーンとは別のルートで運ばれてくるシステムや食べ終えたお皿を5枚回収するごとにルーレットが回り景品が当たるエンターテイメントでお客を喜ばせる仕組みがあります。

カリフォルニアのセレブが多く集まる地にあるくら寿司の店舗を覗くとそこには昔ながらの寿司ネタがまわるだけの回転寿しがありました。高速レーンもお楽しみのルーレットもありませんでした。お店はランチ時にもかかわらず空席が多く目立ちます。

申請から3年後、やっと設備の許可がおり、日本と同じ高速レーンとお皿回収によるルーレットが導入されました。(アメリカでは15枚で必ず当たる仕組みに変更されました。)新装開店のための広告の効果もあり、開店すると席は満席となりました。お客ははじめて見る高速レーンに驚き、ルーレットに興奮し、まるでお祭りのようで楽しいと語りました。担当者はアメリカでも高速レーンとルーレットがお客を十分に喜ばせることができるとの手応えを感じた瞬間でした。

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中国進出
俺のイタリアン・フレンチ

日本では駅や街中で見かける立ち食いの飲食店ですが、その習慣は江戸時代からあったようです。江戸の庶民の生活を描いた浮世絵に立ち食いの寿司屋やてんぷら屋を見ることができます。

当時、江戸では地方から多くの人々が出稼ぎに来ていました。手早くお腹を満たしすぐに仕事に戻れるようにと立ち食いのお店が流行ったのです。

高度経済成長期に入ってからは鉄道の駅などに次々と立ち食い蕎麦屋がオープンします。低価格で手軽に食べることができるとサラリーマンの人気を博しました。

そんな立ち食いで一世を風靡した日本の外食チェーン「俺のイタリアン・フレンチ」を展開する俺の株式会社が中国に進出しました。しかし、中国は立ち食いの習慣がまったくない国、立ち食いスタイルは通用するのでしょうか?

俺のイタリアン・フレンチは、高級イタリアンやフレンチを立ち食いするというスタイルを提案し、回転率を上げることで利益を上げるビジネスモデルで成功してきました。ある店の内部資料を見ると回転率2回では、およそ17万円の赤字、2.5回でおよそ61万円の黒字となる計算です。

俺のフレンチでは、立ち食いではなく椅子席スタイルのお店もありますが、1時間50分という制限時間を設けています。それも回転率を上げることが狙いです。銀座にある店舗では、1日平均3.5回転となっています。


中国上海|1号店

俺の株式会社の中国進出のきっかけは、中国の大手飲食店グループ「小南国」から、俺のイタリアン・フレンチを出店したいとフランチャイズ契約のオファーでした。そして、2015年5月、中国上海の新天地という日本の銀座のような一等地に俺のフレンチ1号店を出店しました。

立ち食い文化のない中国

ところが中国には立ち食いの文化がまったくないのです。中国の責任者の提案でほとんどの席を椅子席にし、わずかに立ち席をつくりましたが、やはり立ち席の利用者はまったく現れませんでした。たとえ椅子席が満席で立ち席が空いていても決して席を利用することはありませんでした。

立ち席を椅子席へ
時間制導入

結局は立ち席を椅子席に変えて、回転率を上げるため1時間45分の時間制を導入しました。時間制の導入には従業員からも懐疑的な声が上がりましたが、回転率を上げるビジネスモデルを説明し納得して働いてもらうこととなりました。

これまで中国では時間を制限するレストランはありませんでしたが、お客にきちんと説明をすることでほとんどのお客は納得してくれました。時間よりも質の高い料理をリーズナブルに食べることができるということにお客は価値を見出しているようです。

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まとめ

これまで多くの日本の外食チェーンが海外に進出してきました。しかし、現地で店舗を増やし定着させるとなると様々な壁が立ちはばかります。うまくいかず撤退に追い込まれる店も少なくありません。

店のこだわりは残しながらも現地の風習や習慣に対応していく取り組みがさらに必要になっていくのかもしれません。


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posted by CYL at 18:16 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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