2015年08月31日

情熱大陸|車いすテニス選手_上地結衣

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情熱大陸|車いすテニス選手_上地結衣

世界を駆け抜ける21歳
負けず嫌いの夢と孤独


21歳の若さで日本の頂点に立つ車いすテニス選手、上地結衣。その動きはどこまでも俊敏で力強い。プロ2年目の2014年、史上最年少で年間グランドスラムを達成し、日本人女性初の世界ランキング1位に輝きました。小柄な体格を活かして車いすを自由自在に操作し、いま目指すのは自分にしかできないテニスです。

生い立ち

1994年兵庫県生まれの上地選手には、脊椎の病で生まれつき両足に病がありました。車いすテニスに出逢ったのは11歳の時、周囲は大人ばかりでしたが、練習すればするほど上達できるテニスに夢中になりました。人一倍の負けず嫌いだった上地選手は瞬く間に頭角を現し、14歳で日本ランキング1位、16歳でジュニア世界ランキング1位に輝きました。

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車いすテニスとは

コートの広さもネットの高さも一般のテニスと変わらない車いすテニスですが、唯一の違いは返球が2バウンドまで認められているところです。車いすの重さは10キロ以上あります。とっさの方向転換やブレーキはすべて腕の筋力にかかっています。打点も視点も低くなる車いすから、ネットを超えるボールを打つことは簡単ではありません。そして、椅子が体の一部と見なされ腰を椅子から浮かすことは禁じられています。

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15歳から世界を転戦

上地選手は、15歳の頃からひとりで世界の転戦を重ねてきました。海外遠征にコーチを呼べるのは大きな大会だけだといいます。まだまだ認知の低い車いすテニスは、優勝しても賞金は少なく、ウィンブルドンでさえ200万円どまり。旅費だけでほとんど消えてしまうこともあるといいます。

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自分にしかできないテニス

試合がない日の練習は朝から7時間行われ、指導するのは高校時代から同じコーチだといいます。2014年から実家を離れ、練習コートに近い大阪で一人暮らしをはじめた上地選手がいま取り組んでいるのが、バックハンドスピンです。

現在の課題|バックハンドスピン

女子の車いすテニスでは、比較的楽に低いバウンドのボールを打ち込めるため、ラケットを振り下ろすバックハンドスライスが主流です。一方でラケットを振り上げてボールを打つバックハンドスピンは山なりのボールとなってバウンドが高くなります。車いすでは高いボールが打ち返しにくいため、甘い返球を誘って自分のチャンスボールにできるといいます。

ただし、バックハンドスピンを打つためには、並外れたパワーが必要なため、女子選手はほとんど使いません。上地選手はバックハンドスピンを習得し、自分にしかできないテニスに挑戦しようとしているのです。

上地選手は、バックハンドスピンを実戦で試行錯誤しながら、結果と同じくらい試合の内容、どれだけ自分のテニスができたかにこだわって試合を続けています。その目は、来るリオオリンピックを見据えています。
posted by CYL at 14:20 | 情熱大陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする