2015年08月28日

ワールドビジネスサテライト|同族経営は善か?悪か?

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ワールドビジネスサテライト
同族経営は善か?悪か?



大手化粧品メーカー|コーセー

東京・表参道にできた400人の行列のお目当ては、大手化粧品メーカーのコーセーの最新コスメの体験会「コーセービューティーフェスタ」でした。

コーセーは2014年3月期に過去最高の営業利益を記録するなど好調な業績を維持しています。その経営を担うのが、4代目の小林一俊社長です。コーセーの創業者は小林孝三郎氏で、その後、約70年間にわたり小林家が経営の舵をとってきました。

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同族企業の強みについて、小林社長はこう語ります。「意思決定が早く、方針が変わらない。ブランドを育て、ロングセラー商品を数多く世に出してきたのも同族企業だから」といいます。コーセーには、30年以上続く商品も多く、なかでも雪肌精は訪日客からの高い人気を得ています。

そのほか、2011年の震災以降も同族経営だからこそ続けられたといいます。化粧品業界は、原料・香料・容器メーカーなど同族経営の会社が多く、代々にわたって取引をしているため、震災後も商品を切らさずに原材料を供給してもらえたといいます。

表参道のイベント同日、コーセーが扱う別のブランドが体験イベントを行っていました。商品を共同開発したのが、アメリカの有名スタイリスト・スティーブン・ノル氏です。コーセーとは3代目からの付き合いがあり、よい関係を築いています。ノル氏は、同族経営は代々続くので真の友人関係が築けると語ります。

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星野リゾート

星野リゾートは、軽井沢の地で旅館を創業してから2015年で101年目を迎えました。4代目の星野佳路代表は、同族経営のメリットをこう指摘します。

大手企業が今期とか3ヶ月ごとの利益を気にしているのに対して、同族企業は自分の次の代のことを考えている。短期的な成長よりも長期的な持続可能性を重視するのがメリットだといいます。

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一方で、同族企業には、世代交代が宿命となっています。次の世代が思い切って先代がこだわっていたことを全部捨てることもできるため、世代交代は、長い目で見て経営手法やビジネスモデルを一気に変えるチャンスでもあるといいます。

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世代交代という点で、星野代表がいま注目しているのが大塚家具です。大塚家具の事例は事業継承でハードランディングのパターンをとっただけで、これから親子が仲良くなっていく機会はたくさんあると語ります。

星野さん自身も、入社当時、経営陣と激しく争い、一度会社を去った経験があります。世代交代のときには、前の世代の既得権があってその既得権と戦う状態が起こるといいます。旧体制の中で権力やポジションを守られている人がいるためです。

ちなみに、欧米では同族経営は肯定的に捉えられています。ウォルマートやBMWなどがその代表です。

企業経営に詳しい専門家によると同族経営で気をつけなければならないのが、トップを取り巻く環境だといいます。すぐれた同族経営者には、自分にとって耳に痛い意見も聞くようなすぐれたバランスを感覚が備わっているといいます。しかし、そうでなければ、まわりが何も意見を言わずトップが裸の王様になってしまうことがあると専門家は指摘します。


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posted by CYL at 09:00 | ワールドビジネスサテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする