2015年08月26日

ガイアの夜明け|世界に広がる!ニッポン”本物の味”

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ガイアの夜明け|
世界に広がる!ニッポン”本物の味”



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ニッポン本物|活け締め

パリにある日本料理店「奥田」は、開店からわずか1年半で本場ミシュランで星を獲得しました。その店主である奥田透さんは、「活け締め」をした魚を広めようとしていました。活け締めとは、血抜きして鮮度を保ち生臭さを抑える日本料理ならではの技法です。

フランス人には魚を生で食べる習慣がないため、魚の生臭さを消す活け締めという処理方法は必要とされていなかったのです。しかし、活け締めをした魚は、生で食べるときだけではなく、他の調理法でも魚の旨みを引き出すことができます。最近の和食ブームもあって生の白身魚も食べるようになったフランス人ですが、活け締めした本物の味は知らないのです。

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活魚店を開店
奥田さんがパリで店を開く際に苦労したのが、白身魚の鮮度です。フランスには自信を持って刺身が出せる魚が見つからなかっったといいます。そこで奥田さんは2015年6月、生きた魚を販売する活魚店「シンイチ」を開店しました。納得のいく白身魚を手にしたいという思いからです。

さらに、奥田さんは活魚を自分で使うだけではなく、フランスの料理人にも使ってもらおうとシェフを呼んで講習会を開きました。活け締めの仕方を実演し、実際に包丁を握って活け締めをやってもらい、その味を比較してもらいます。活け締めした魚は、時間によって味や硬さがかわり様々な料理に使えることを伝えます。しかし、思ったように活け締めの良さをすぐにわかってもらうことはできませんでした。

すでに活け締めを習得したフランス人
フランス西部のノワールムーティエ島は、昔ならの漁港をかかえた田舎町です。その島に店を構えるのは、ミシュラン2つ星シェフのアレクサンドル・クイヨンさんです。クイヨンさんは料理の幅を広げるために東京で奥田さんに活け締めを教わりました。いまでは生きた魚を取り寄せて自ら活け締めをしています。「魚の種類や調理法に関わらず「活け締め」すると魚の旨みが出る。料理が良くなるというよりも全く別次元のものになる。」とクイヨンさんは語ります。

創作意欲を掻き立てる
講習会に参加していたシェフは活け締めをした魚を使った料理を舌の肥えた常連客に振舞っていました。奥田さんの講習会に参加して創作意欲を掻き立てられたといいます。常連客の反応は予想以上によかったようで、活け締めした魚を使った新しい料理をメニューに入れることを決めした。

奥田さんがニッポンの本物の味を伝える取り組みは徐々に広がりを見せています。「活け締めの技術が広まれば、世界の料理が変わり、文化も変わる。日本にあるものを世界に出すことで世界中が良くなればいい」と奥田さんは語ります。


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ニッポン本物|緑茶

ペットボトルでお茶を飲むということが普及したため、家で茶葉を使ってお茶を飲む機会が減る傾向にあるといいます。1世帯あたりの緑茶の年間消費量は、ここ45年間で半分以下に減ってしまっています。食生活の多様化によって他の飲み物を飲むようになったことが背景にあるようです。

国内の緑茶市場が厳しい中、海外で緑茶展開を進めるベンチャー企業「京都おぶぶ茶苑」が京都府和束町にあります。和束町は、古く鎌倉時代からお茶が栽培されてきた地域です。昼と夜の寒暖差が大きいためお茶の栽培に適した土地です。

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京都おぶぶ茶苑の社長を務める喜多さんは7年前から英語のホームページをつくり、それを見た外国人が次々と茶畑へやってくるようになりました。京都おぶぶ茶苑は、2004年創業、社員6人のベンチャー企業です。お茶の栽培から販売まですべて自前で行っています。

世界販売戦略1
茶畑オーナー制度

京都おぶぶ茶苑では、毎月1500円を支払うと茶畑1坪分のお茶が季節ごとに送られる茶畑オーナー制度が人気で、海外16ヶ国から申し込み可能です。その仕組みを考えたのが副社長の松本さんです。松本さんは2006年から海外で積極的に試飲会を開く営業活動をしてきました。しかし、思うように売り上げには繋がらなかったことから考えたのが、茶畑オーナー制度でした。

世界販売戦略2
外国人研修生受け入れ制度

京都おぶぶ茶苑に、アメリカ出身のサラさんがやってきました。お茶について学ぶ3ヶ月間の研修が目的でした。京都おぶぶ茶苑では、モロッコやノルウェーなど14ヶ国37人の研修生を受け入れてきました。茶摘み体験やお茶の淹れ方などを学んで母国に帰りお茶について彼らが広めてくれるのです。

カナダトロントに住むタイラーさんも2013年に半年間研修を受けたひとりです。タイラーさんは地元トロントにある教会に人を集め、習った通りの手順でお茶を淹れて参加者に振る舞います。ティーバッグで入れた緑茶に慣れているカナダの人々にとって初めて味わう本物の緑茶です。

そんなライラーさんは、カナダでお茶のインターネット通販会社「ティー・キングス」を設立してビジネスをはじめています。カナダだけでなくアメリカからも注文が入るといいます。商品の中で、おぶぶ茶苑のお茶は主力商品のひとつとなっています。こうした形で研修生たちが、海外でおぶぶ茶苑のお茶を広めてくれているのです。研修生受け入れ制度は、まさに京都おぶぶ茶苑のグローバル戦略といってよいでしょう。

まとめ

ここ数年、世界の国々で和食ブームが起こりその人気は世界中に広まってきています。しかし、必ずしも日本の食文化が伝わっていないことがわかりました。どのようなアプローチをすれば海外の人が日本の食文化を受け入れてくれるのか新しい発想で戦略を見つめ直すことが必要なのかもしれません。




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posted by CYL at 22:10 | ガイアの夜明け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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