2015年08月20日

未来世紀ジパング|知られざる注目国エチオピア

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未来世紀ジパング|
知られざる注目国エチオピア



概要
2015年4月、アフリカ最大の航空会社のエビオピア航空が、成田ーアディスアベバ間を就航しました。アディスアベバは、2014年の世界一の経済成長率を記録したエチオピアの首都です。

エチオピアは大変貌を遂げています。街のショッピングモールは、輸入品が溢れ、年収200万円を超える世帯が登場しています。そして、アジアの次なる世界の工場として注目を集め、世界企業が続々進出しています。

また、中国の新世界戦略「一帯一路」の実現に向けて、エチオピアでは、中国による大規模なインフラ整備が行われていました。さらに中国は、いままでのやり方を反省し、インフラ建設だけではなく、現地の雇用創出を目指すことで、中国はエチオピアの人々から好意的に受け止められています。

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エチオピアのイメージは?

多くの日本人が思い浮かべるエチオピアといえば、1984年に起きた大飢饉の時に撮られた栄養失調で苦しむ人々の姿ではないでしょうか。大飢饉によって100万人が餓死したと言われ、命をつなぐために周辺国へ逃れ、約200万人が難民となりました。これほどまでに悲惨な状況となったのは、2つの出来事が重なったことが原因でした。

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なぜあれほど悲惨な状況に?

エチオピアは、1974年から91年まで社会主義政権でした。その結果大きな影響が受けたのが農業でした。ソビエトのような社会主義体制にしたことで、土地、農機具、家畜、すべて国家の所有となり、国民はその下で働いて収穫したものは平等に分け合う体制がとられていました。そのため、人々はやる気を失い生産性が低下したことと、100年に一度と言われる大干ばつがエチオピアを襲ったことが重なり、多くの餓死者を出してしまったのです。

大変貌のエチオピア

大飢饉からわずか30年あまりでエチオピアは大変貌を遂げていました。2014年の経済成長率は10.3%で世界1位を記録しました。首都アディスアベバのショッピングモールには、輸入品で溢れ、200万円を超える世帯が生まれています。

かつて多くの難民を出したエチオピアですが、いまでは周辺国からエチオピアに約70万人が難民として逃れてきています。これまでケニアが難民受け入れ国としてアフリカ最大でしたが、2014年にエチオピアが抜いてしまいました。

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世界の工場|チャイナ+1

エチオピア初の工業団地が誕生し、アジアや欧州の製造業15社が生産を開始しています。企業にとっての魅力はやはり労働力の安さです。1ヶ月の平均賃金は、アジア最貧国のバングラディシュが約8500円なのに対して、エチオピアでは約5000円となっています。ヨーロッパからアジアへ、世界の工場は常に動いています。いま中心になろうとしているのがアフリカ大陸のエチオピアなのです。ベルギーとオランダの合弁企業が製造していたのは、世界シェア1位のカジュアル衣料品メーカー「H&M」の商品でした。H&Mは、3年前からエチオピアで生産しています。

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中国による大規模インフラ整備

中国は、54の国と地域が加盟しているアフリカ連合(AU)の本部の総工費約150億円を無償援助しました。

さらに、中国による大規模インフラの建設が加速しています。たとえば、空港拡張工事は総工費約270億円で中国企業が請け負っています。その資金は、主にアフリカへのインフラ投資を目的とした中国輸出入銀行という政府100%出資の投資銀行が援助しています。

2015年9月開通予定の東アフリカ初の新交通システム(電車)は、首都アディスアベバで一番の問題となっている渋滞解消の切り札として期待されています。新交通システムの車両や線路はすべて中国製で、中国輸出入銀行が総工費の85%を出資しています。

東アフリカ初の高速道路の総工費は650億円で、こちらも中国輸出入銀行が75%を出資しています。高速道路計画は、隣国のジブチの港まで延伸する予定です。また、インフラ工事の本丸とも言える、東アフリカ初の高速鉄道は、アディスアベバからジブチ間約740kmを結び、2015年10月開通予定です。その総工費約4800億円で、中国輸出入銀行が70%出資しています。

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小国ジブチとつなぐ中国の狙いは?

高速道路と高速鉄道がつなぐジブチは、小さな隣国ですが、そこに中国の大いなる野望が隠されていました。それは、中国の新世界戦略「一帯一路」です。一帯とは陸のシルクロードのことで、一路とは海のシルクロードを指します。中国とアジア、中東、ヨーロッパをつないで経済連携を強化しようという壮大な計画なのです。その計画にジブチは欠かせない拠点のひとつとなっています。

さらに「一帯一路」の実現に欠かせないのがアジアインフラ投資銀行(AIIB)です。AIIBは、中国が主導する国際金融機関ですが、中国輸出入銀行がAIIBのモデルケースになるのではないかと言われています。


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posted by CYL at 14:54 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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