2015年08月15日

夢の扉+|水族館プロデューサー_中村元さん(59)

夢の扉|水族館プロデューサー_中村元さん.jpg


夢の扉+|水族館プロデューサー_中村元さん



水族館づくりの原点

水族館に就職した35年前、中村さんは、他の飼育員のように魚に詳しくないことがコンプレックスでした。ところがあるときお客の行動に目が留まりました。暗い水槽を眺めているひとは、ほとんどいない一方で、青く明るい水槽の前では多くのお客が足を止めていました。「お客は魚を見ているわけじゃないんだ」魚一匹一匹を見てるワケではなく、水中の清涼感や浮遊感を見てると気がついて以来、中村さんは、青く美しい水中の世界をつくることにこだわり続けてきました。

c8f983bd6c146e031d058ea1538a9590_s.jpg


弱点を認めて逆手に取る

東京池袋にあるサンシャイン水族館は2011年に30億円かけてリニューアルされました。そのリニューアルを手がけたのが中村さんです。水族館は海とセットが鉄則という中で、東京のビルの上にあるサンシャイン水族館の最大のネックとなったのが、水をたくさん使えないため、大きな水槽を作れないことでした。

そこで、中村さんが知恵を絞って考えたのが、錯覚を利用して大きく見える水槽でした。形がおにぎり型で、水槽の床が奥に向かって50cm上がっている水槽をつくりました。そして、手前に明るい珊瑚、奥に黒い岩を配置することで、奥行きを演出し、狭いビルの中に広い海を作り上げたのです。

夢の扉|サンシャイン水族館.jpg



夢の扉|弱点の中にこそ新しい道がある.jpg


北海道温根湯
水族館から町を元気にする

北海道温根湯にある「北の大地の水族館(山の水族館)」は、冬の間は閉館し、年間の来場者数は2万人と赤字経営が続いていました。中村さんが任されたリニューアル予算は3億円、サンシャイン水族館の10分の1の金額でした。

ここでも中村さんは、リニューアル手法の”弱点を認めて逆手に取る”を活かしました。寒いから閉館していたという北海道の厳しい寒さを逆手に取った戦略でした。マイナス20度になる冬の北海道の風景を水族館につくろうと中村さんは考え、水族館の目玉は「凍る川の水槽」と決めました。

リニューアルした水族館は、来館者数は20万人とリニューアル前の10倍となりました。そして、その波及効果は町の商店街へ及び、商店街の売り上げもまた10倍くらいになっているといいます。町の経済効果は43億円、中村さんがリニューアルした水族館が町を救ったと言っても過言ではありません。

夢の扉|水族館から町を元気にする.jpg


町おこし関連記事

夢の扉+|岐阜県東白川村職員_桂川憲生(55)村が誇るブランドひのき「東濃ひのき」で役場が住宅販売

夢の扉+|石川県羽咋市職員_高野誠鮮さん(59)地元の米をローマ法皇に献上し村おこしした公務員

ガイアの夜明け|地域革命 真庭バイオマス発電限りある資源を有効活用して新しい産業を興こした林業の町岡山県真庭市の取り組み

ガイアの夜明け|地域革命 南生協病院の取り組み住民自らがつくる新しい病院の形





スポンサードリンク



posted by CYL at 08:00 | 夢の扉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。