2015年07月07日

オイコノミア|飲み屋選びの経済学

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オイコノミア|それってお徳?
飲み屋選びの経済学


お得な飲み方といえば飲み放題ですが、本当にお徳なのでしょうか?

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支払い意志額
支払い意志額とは、最大いくらまで支払ってもいいと考える金額のことです。下図はビール1杯ごとの支払い意志額を表しています。お腹が膨れるごとに支払い意志額は減っていき、6杯目で0円になると仮定しています。

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1杯目のビールはおいしいため、実際に価格が300円でも500円支払いたいと考えます。その差額200円が得をしたという”お得感”ということになります。ビールを飲む人の支払い意志額が実際の価格を下回ったときに飲むことを止めるのが経済学では合理的だと言われています。つまり、この人の場合は、4杯目から支払い意志額200円が、実際の販売価格300円を下回りますので、3杯で止めるのが合理的です。

飲み放題でも同様に、支払い意志額がプラスまでしか飲まないのが合理的です。元が取れるところまで飲むと失敗してしまいます。そのため、飲み放題は半分以上の人が損をしているのです。逆に考えるとそうでなければ商売として飲み放題は成り立たないのです。

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1杯の費用|固定費+可変費用
飲み物1杯の費用は大きく分けて2つからなっています。固定費用と可変費用です。固定費用は、地代や設備費など売り上げにかかわらずかかる費用です。一方、可変費用は食材やお酒、人件費(アルバイト)など客ごとに変動する費用です。居酒屋チェーンのような大量販売のお店は、固定費用にお金をかける傾向があり、味で勝負するお店は可変費用にお金をかける傾向があります。そこには立地の条件が大きくかかわっています。

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大量販売のお店は、固定費を沢山かけて大量に販売することを目指すので、店の立地は人が多く集まる駅前を選びます。味で勝負する店は、可変費用にお金をかけるため、固定費用にはお金を多く使えません。そのため、駅から遠い場所や郊外にお店を構えることが多くなります。ゆえにお店の種類の立地傾向から、安ければよいという人は、手っ取り早く駅前のお店を選び、味にこだわっておいしく飲むなら労を惜しまず探すことが重要になってきます。

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差別価格
渋谷にある居酒屋の「相席屋」は、見ず知らずの男女が相席となり、お酒と会話を気軽に楽しむお店です。週末には300人以上が訪れるといいます。このお店の特徴は、なんと言っても料金体系です。女性は、とにかくタダ。飲み放題・時間無制限で食事とドリンクを自由に楽しむことができます。男性の場合、相席の場合30分1500円で飲み放題食べ放題、ただし相席になるのを待っている間は、1杯500円かかるという仕組みです。若者の居酒屋離れが進んでいると言われていますが、2014のオープン以来、全国に25店舗を展開する盛況ぶりです。

人気の「相席屋」では、女性はタダで男性は30分1500円という経済学でいう”差別価格”を採用しています。差別価格とは、同じ商品でも高く買う人には高く売り、安くなければ買わない人には安く売ることです。ほかに差別価格を昔から使っているのが、映画料金です。見る映画は同じでも大人、学生、子どもで異なる料金となっています。

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ヴェブレン効果
例えば、あなたの前に3本のワインが並んでいるとします。それぞれのワインボトルには1000円、3000円、5000円の価格札がついています。それぞれを試飲してみると5000円のワインが一番美味しく感じる傾向があります。これは、価格が高いほど、商品への期待が高まるという心理効果で”ヴェブレン効果”といいます。番組内では、同じワインに違う価格をつけて実験しましたが、ゲストとしてやってきたお酒好きのお笑い芸人千鳥の大吾さんは見事にすべて同じワインだと見抜きました。




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posted by CYL at 17:26 | オイコノミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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