2015年06月09日

未来世紀ジパング|日本食VS世界料理 in ミラノ万博

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未来世紀ジパング
日本食VS世界料理 in ミラノ万博



5月1日にイタリア・ミラノではじまったミラノ万博。そのテーマは「食」。食がテーマになるのは万博史上初めてのこと。そんな史上最大の食の祭典「ミラノ万博」では世界の食の戦いが繰り広げられています。


ミラノ万博 
テーマは「食」
敷地面積1,1㎢(東京ドーム約24個分)
150以上の国や企業が出展
6ヶ月で2000万人以上の来場者(見込)


日本
日本館の1Fの展示スペースでは四季折々の日本で育まれた食文化を芸術的に表現しています。箸をつかったアトラクションで日本の伝統料理を紹介し、四季によってかわる日本の食の奥深さをアビールしています。

イタリア
開催国イタリアは食品販売大手のイータリーが巨大なフードコートを設置し、イタリアにある20州の名物料理を楽しめます。料理はどれも各地の名店を集めての出展とあって単なる名物料理ではなく地元で1番の味を味わうことができます。

もともと都市国家のイタリアにはそれぞれの地域に名物があります。たとえば、ナポリのあるカンパーニャ州はモッツァレラチーズ、ローマがあるラツィオ州はカルボナーラ(日本とは違って生クリームを使わずにチーズと卵でトロトロに仕上げるのが特徴です。)ミラノがあるロンバルディア州の名物はサフランリゾット、生ハムはエミリア・ロマーニャ州の名物です。イタリアンとひとくくりにされるのはイタリア人にとって心外、おらが町の名物を世界に広めたいというのがイタリアの狙いです。

ドイツ&ベルギー
参加国中2番目の広さを誇るのがドイツ館です。期待を裏切ることなくドイツがアピールするのはソーセージとビールです。それに真っ向から対抗するのがベルギーです。こちらもアピールするのはやはりビール、そしてベルギー発祥と言われるフライドポテトです。

アルゼンチン
アルゼンチンは欧州ではステーキの国として有名です。分厚いステーキを振舞います。

韓国
真っ白なパビリオンで目を引くのは韓国のパビリオンです。中に入ると人類の進化を記したイラストをもじって人類が太っていったようすを表しています。これまでヘルシーといえば日本料理の専売特許でしたが、韓国料理を健康食としてアピールしているのです。栄養バランスがいい韓国料理は未来食と館長は語ります。

タイ
コンビニのようなつくりのお店で売られているのはCPというタイの大手食品メーカーの加工食品です。すぐに家で食べられるものを通じてタイは自国の料理を広めようとしています。

中国
北京ダックをアピールするために、アヒルを飼育して〆て食卓に並ぶまでの過程を人形の模型で表現して来場者に伝えています。中国館で作られる料理は、「全聚徳」という高級中国料理店が担当しています。ヨーロッパで中国料理といえば町の小さな料理店というイメージあるそうですが、それを高級中国料理を味わってもらうことで本物の味を知ってもらうことが狙いです。

脱・ザ日本食.jpg


脱・ザ日本食|日本の挑戦

はじめて食がテーマとなったミラノ万博ですが、その象徴が会場にある「生命の樹」です。世界の食糧危機や飢餓問題に真正面から取り組んでいくことを表しています。

世界進出の試金石になる
1970年に開催された大阪万博の来場者数約6422万人でした。そんな大阪万博で、日本ではじめてお披露目されたファストフードチェーンがあります。それは、ケンタッキーフライドチキンです。チキンとポテト、パンのセットは1日で約4600セット販売されました。万博が終わってケンタッキーフライドチキンは、2ヶ月後に名古屋に1号店を出しました。つまり、万博での成功をきっかけに日本進出を果たしたのです。

沸騰キーワード|脱ザ・日本食
ザ・日本食とは、寿司や天ぷらなどの定番を指します。脱ザ・日本食は、外国人から認知された定番以外の日本食をアピールしていくことが求められいます。そんな中で日本館で販売されていたのは、和牛すき焼き御膳、天ぷらそば、CoCo壱番屋のカレー、モスバーガーです。そして日本各地の名産品が出店していました。

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モスバーガーの挑戦


万博開幕1ヶ月前
モスバーガーを展開するモスフードサービスの東京品川本社のテストキッチンにいたのは、日本館店長の稲辺さんです。シンガポール店の店長を務める海外をしるプロです。万博用の特別メニュー”ライスバーガー”をつくっていました。

モスバーガーは、1972年に東京・成増に1号店を開店しました。外資系チェーンに対抗しようと開発したのがパンの代わりにライスをつかったユニークな看板商品「ライスバーガー」です。表面には焼き色がついていますが、中はふっくらとしているのが特徴です。

ミラノ万博用に3つのライスバーガーを用意しました。いまは発売されていない焼肉ライスバーガーを復活させ、照り焼きチキンを新開発、そして現在人気の海鮮かき揚げライスバーガーの3種に決めました。

モスバーガーは、海外に321店舗を展開していますが、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、インドネシア、オーストラリアとアジアのみに出店しています。今回のミラノ万博は、欧米選出をにらんだ世界選出の第一歩と位置付けていました。

現地入り
ミラノに入った稲辺店長は、日本人が経営するおにぎり専門店でイタリア人にうけているお米の味を確認しに行きました。リゾットなどのお米の文化のあるイタリアでライスバーガーはきっと受け入れられると自信をのぞかせていました。

開幕2日前
日本館のフードコートでは料理を提供するシミュレーションが行われていました。キッチンにいるのは、日本で店長を務める精鋭たちです。それでもなれないキッチンに苦戦していました。稲辺店長が重要視したのはおもてなしの心でした。そのためにイタリア語の勉強をスタッフと行いました。”ボナペティー(召し上がれ)”など現地の言葉を使ってライスバーガーを提供します。

ライスバーガーは受けるのか
稲辺店長いわく、オーディションでいえば一発合格の手応えだったようです。

本場の本物 ミラノ万博日本館.jpg

日本各地の名産品をアピール

イタリア人の時計デザイナーのルカ・メリスさん(40)は、奥さんが日本人とあって日本語が堪能な超がつくほどの日本通です。 日本への旅行歴は8回を数え、北海道から沖縄まで旅行して回った経験を持ちます。日本館の展示で知らないことがなかったというルカさんを魅了したのは、日本の”本場の本物”でした。

”本場の本物”とは、農水省の外郭団体が厳選された原料と伝統製法を用いてつくった46の食品を認定したものです。その中で海外進出を狙う会社が万博会場にやってきて試食などを行っていました。たとえば、愛知県岡崎市の「三河産大豆の八丁味噌」や江戸時代から続く佐賀県の「小城羊羹」、岐阜県「堂上蜂屋柿」、「飛騨・高原山椒」などです。中でも人気があったのが、埼玉県の「草加せんべい」です。試食を口にしたイタリアの若者たちからおいしいと好評でした。

岡山県「鴨方 手延べそうめん」は、ステージでそうめん作りを実演し、できたそうめんを試食として振舞っていました。職人技を目の当たりにしたあとの試食は、麺文化のイタリア人にも好評でした。


イタリアでファストフードは苦戦

イタリア|バール文化
イタリアでは近所に必ずバールがあり、人が集まる場所になっていて、そこへいくと友人がいるというバール文化がある国です。コーヒーを飲みながらサッカーの話をしたりいろいろな情報交換の場もなっているといいます。そんなイタリアでは、世界全体 約22,000店を展開するスターバックスコーヒーの出店は0です。かろうじて食い込んでいるのがマクドナルドで、イタリアに約550店舗を展開しています。ケンタッキーフライドチキンは、イタリアに2店舗しかありません。マクドナルドも、パスタやビールなどを提供しイタリアにあった戦略をとっています。



ミラノ万博行列ランキング

(60分待ち)1位 アラブ首長国連邦(UAE)
(40分待ち)2位 日本&ドイツ 
(30分待ち)3位 カザフスタン(中央アジア) 




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posted by CYL at 10:47 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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