2015年05月28日

「情熱大陸」プロダブルダッチアーティスト NOBU(34)


2015.5.24 情熱大陸
プロダブルダッチアーティスト NOBU(34)


縄跳びのプロとして現在イタリアのミラノで開催されているミラノ万博の目玉「シルク・ド・ソレイユ」のに招かれているNOBUさんはダブルダッチという2本の縄跳びをつかったパフォーマンスグループ「カプリオール」のリーダーとして活躍しています。

ダブルダッチは1970年代にニューヨークの街角から生まれた競技です。NOBUさんが率いるカプリオールは世界選手権を2連覇をしています。NOBUさん個人としては1分間に215回を跳ぶギネス記録をもっています。

NOBUさんがカプリオールを率いて16年。結成したのは1999年予備校の仲間ではじめたのがきっかけでした。2004年にシルク・ド・ソレイユのカナダ公演に出演し、未だかつてないパフォーマンスに世界からオファーがくるようになりました。

イベントでパフォーマンスを披露

東京中野で開催されたイベントに呼ばれたカプリオールですが、ダブルダッチという競技自体がマイナー競技のため司会者には名前を何度も確認される場面がありました。しかし、ステージ上でパフォーマンスが始まると観客をぐいぐい引きつけます。NOBUさんは少しでもダブルダッチの裾野が広がればと考えています。

パフォーマンスが終わったあとは、子供達を誘って体験レッスンを行います。できないという子供たちを誘います。NOBUさんの口癖は「できる」です。子ども達のジャンプがたとえ不規則なものでもロープでコントロールするので誰もがうまく縄を跳べるのです。他の子がかっこよく縄を跳んでいる姿に刺激されて他の子も参加するという好循環で盛り上がります。楽しそうな子ども達の顔とそれを嬉しそうに眺めるカプリオールのメンバーがそこにはいました。


ミラノでの公演

仲間の離脱

ミラノでの公演ではどんなパフォーマンスを求められるかわからないので、自分たちの技に磨きをかけて準備します。そんな中創設メンバーのTERU(34)さんが生活のためミラノ行きを見送りました。TERUさんは結婚し子どもが生まれたのです。家族を守るためというのが理由でした。
NOBUさんは現在独身で実家で暮らしています。家賃や食事の心配はありません。しかし、父親は男たるもの経済力と言ってNOBUさんへの心配を隠そうとしませんでした。


練習とリハーサルの日々

カプリオールのメンバーがミラノに入ったのは公演の1ヶ月まえでした。シルク・ド・ソレイユに合流し練習とリハーサルを週6回、朝から晩まで繰り返す毎日です。シルク・ド・ソレイユの公演時間は1時間、カプリオールの出演はクライマックスに用意されていました。

練習を終えるのは連日夜の10時過ぎ。練習を終えて戻る宿舎では個人部屋を与えられています。費用を節約しようと食事は自炊をしています。この日は初めて買ったという鶏肉を調理して食べていました。世界一流のシルク・ド・ソレイユに出演すると言ってもその出演料は決して高額なものではないとNOBUさんはいいます。


求められる表現力

今回の公演で求められたテンポはいつもより速くパフォーマンスが終わると立ち上げれないほどハードなものでした。また、今回のミラノ万博のテーマは食ということでシルク・ド・ソレイユの公演のテーマもそれに合わせたものになっています。演出家から求められたのはパフォーマンスに加え表現力でした。”地底世界に暮らす虫の躍動”がカプリオールに求められるテーマとあって演出家からもっと虫になれとすべての動きを最初から練り直すようにと厳しい要求が突きつけられました。


うまくいかないパフォーマンス

さらに生活のためにミラノ行きを見送ったTERUさんが抜けた影響がパフォーマンスに出ていました。逆立ちをして縄を跳ぶというパフォーマンスがなかなかうまくいかず、練習での成功率は30%でした。成功させるためにはターナーと呼ばれる縄を回す人の技量が大きく関わってきます。ターナーはもともとTERUさんが努めていたパートでした。


使い慣れないLEDの縄

さらにNOBUさんの真骨頂である早跳びを披露する際に使われる縄はLEDを使用した縄です。見た目には光って綺麗ですが、その光が帯をひくために縄を正確に捉えることが難しいのです。NOBUさんの早跳びにはずばぬけた動体視力が関係しています。縄が見にくいことはパフォーマンスに大きな影響を与えることになります。


本番初日

ミラノ万博初日、5月16日のメインステージには約7000人の観客が詰めかけていました。盛り上がりを見せる会場を更に涌かせたのは、クライマックスに登場したカプリオールでした。なかなか決まらなかった逆立ちで跳ぶパフォーマンスを成功させ、LEDの縄に苦労していたNOBUさんの早跳びも鮮やかに決まりました。初日のパフォーマンスのヒーローは紛れもなくNOBUさんその人でした。


勝ち組か?

最後の取材スタッフから投げかけられた「NOBUさんは勝ち組ですか?」の質問に勝ち組ですと即答をしたNOBUさんの姿が印象的でした。その理由に挙げたのは”素晴らしい仲間”という言葉でした。人間にとって一番辛いのは孤独だと思っています。勝ち組の判断材料となるのはたいていの場合は職業と年収ですが、NOBUさんにとっての勝ち組の判断基準にはそれらはないようです。だからこそ輝いてみえるのかもしれません。




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posted by CYL at 10:11 | 情熱大陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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