2015年05月25日

NHK「あさイチ」発達障害の夫に悩む妻


NHK「あさイチ」
発達障害の夫に悩む妻が増大



NHKの朝の情報番組「あさイチ」で特集されていたのが発達障害です。発達障害というと子供に現れる症状のように思われがちですが、パートナーである夫に現れ悩む女性たちが増えています。そんな妻たちの共感を集め発達障害の夫との生活をユーモラスに描いた漫画「旦那さんはアスペルガー」が人気を呼んでいます。

うちの夫、もしかして発達障害?

旦那さんにこんな症状はありませんか?1つのことをやり始めると時間を忘れて没頭してしまう、または料理法など自らの強いこだわりをもっているなど。100人に1人が脳機能障害の「自閉症スペクトラム障害(ASD)」だと言われています。ASDは自閉症やアスペルガー症候群を含めた総称です。その特徴は、結婚した後に症状が現れやすいことです。そのため、妻が悩みをかかえるケースが増えているのです。

とう子さん(仮名)の場合

とう子さんは結婚10年目、現在夫と4人の子供と暮らしています。夫は発達障害と診断をされています。夫は曖昧なな表現を好まず、正確な表現にこだわります。たとえば、大きな肉の塊を妻がすごい量と表現すると夫は2キロと正確な表現に変えます。曖昧な表現はすべて数字に換算することを好みます。またあるとき、漢字の読み間違いをしたとう子さんに「小学生で習う漢字」と冷たく指摘したといいます。子供たちに優しい旦那さんですが、とう子さんへの夫の冷たい対応に次第に孤独感を感じていったといいます。その結果、とう子さんはうつ病を発症してしまいました。お酒を飲んで大量の薬を飲んで手首を切った経験もしました。

夫の発達障害がわかったきっかけは、ひょんなことでした。小学生になった息子さんの忘れ物が多いことが気になったとう子さんは発達障害について調べたところ、夫の言動と一致することに気がつきました。夫を病院へ連れていった結果、発達障害と診断をされたのです。

診断を受けたとう子さんが感じたのは自分が悪いとばかり思っていたが、少し違っていたのは夫の方だったと安堵したといいます。それからは夫婦で話し合ってお互いにうまく生活できる方法を現在も模索し続けています。

発達障害の特徴

1、ストレートな言動
通常、人は心に思ったことを発言をする前に相手の立場や場所をわきまえて言って良いことか悪いことかを判断します。ところが発達障害の人は思ったことをそのままストレートに表現をしてしまいます。

2、変化が苦手
たとえば、はさみを探していていつも置いてある場所になかったとします。発達障害の人は写真のように記憶しているのであるべき場所にないと、たとえ近くにはさみがあったとしても対応できないのです。

3、気持ちを察するのが苦手
たとえば、妻が熱を出して辛い状態にあり、妻は夫に気がついて欲しくてマスクをして咳をしながらお皿洗いをしたとします。発達障害の人は、妻が皿洗いをしているのであれば、大丈夫だと判断をして代わりに手伝うということをしません。

4、感覚過敏

最近わかってきたことで発達障害の診断をする上で重要なファクターになっています。感覚過敏は音や光などの刺激に対して異常に敏感に反応することです。たとえば、砂や粘土を触るのが苦手だったり、洋服の裏タグが気になったりします。また食感に敏感で、食感によって偏食になったりすることがあるといいます。


妻の「カサンドラ状態」

7年前に海外でつくられた新しい言葉は、発達障害の妻がかかえる孤独や夫への不満、さらにそれが高じて自分が悪いのではないか自分を責めてしまう状態のことをいいます。

発達障害の夫への対処方(例)

前述のとう子さん夫婦の例ですが、夫へのお願いは明確に伝えるようにしました。範囲や数、目的をはっきり伝えます。たとえばとう子さん出かける際は、「子供も世話と掃除と洗濯、部屋の掃除をお願いします。」と夫に期待をするのではなく、明確に伝えます。

また役割分担を決めるようにしているといいます。引越し作業の場合、判断が必要となる業者との打ち合わせやスケジューリングはとう子さんが担当し、手順に沿って進める書類づくりは夫が行います。

とう子さん夫妻はまだまだ模索中だといいますが、それでも二人で話をしてうまくいくように協力をして進めています。

発達障害の早期発見

発達障害と診断を受けた現在高校生の息子さんを持つ女性。息子さんが中学2年生の時に病院で、問診と脳波検査を受けて発達障害だとわかりました。脳波を調べると前頭葉という感情を抑制し物事に集中するときに働く部分の脳波に乱れがありました。

以来、息子さんは投薬治療を行っています。以前は、イライラしていつも難しい顔をしていた息子さんは大声を出して暴れることがあったといいますが現在、その症状はでていないそうです。最近では得意の理系の科目に取り組めるようになっています。

投薬といっても睡眠を助ける薬で、眠りのリズムを整えます。眠りのリズムが整ったことで昼間の活動が活発になり、イライラが減り、授業に集中できるような好循環が生まれたのです。

発達障害を疑う兆候は?

現在では早期発見が治療の鍵を握っていますが、どんな症状があったときに発達障害と疑ったらよいのでしょうか。

1、模倣が見られない
大人が手を振るとそれを真似して手を振り返すというような模倣が見られなかった時

2、共同注意が見られない
お母さんが見ているものに対して同じように興味を示す共同注意が見られなかった時。

3、感覚過敏がある
音や光に対して異常に敏感に反応する。

1歳半までに3つすべてのことが当てはまる場合は、発達障害を疑って医師による検査を受けた方がよいでしょう。

発達障害を支える取り組み

岡山県倉敷市にある倉敷成人病センターでは、「倉敷発達障がい研究会」というネットワークづくりを進めています。医療機関が中心となって行政、教育、福祉機関が発達障害の子どもが大人になって就職するまで情報を共有する仕組みです。就職まで継続して発達障害の人を支えます。最近では商工会議所がネットワークに加わり、就職に関するシンポジウムを開いて障害のある人と企業を結ぶノウハウの構築を進めています。このような取り組みが全国で広がりをみせています。




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posted by CYL at 14:20 | あさイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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