2015年05月18日

「金スマ」OLから世界の100人へ近藤麻理恵(こんまり)さんのシンデレラストーリー


金スマ
「人生がときめく片付けの魔法」の著者
近藤麻理恵さんのシンデレラストーリー



アメリカのタイム誌が選ぶ世界で影響力のある100人に選ばれた”こんまり”こと近藤麻理恵さんは「人生がときめく片付けの魔法」の著者として有名です。元OLだった無名のこんまりさんが世界で影響力のある100人に選ばれた奇跡のシンデレラストーリーを読み解きます。

幼少期

こんまりさんが片付けに目覚めたのは幼稚園の頃。主婦向けの雑誌の収納特集を読むことが大好きだったこんまりさん。読むといっても文字は読めないのですが、内容は自然と理解できたといいます。

中学時代

そして片付けとの本格的な出会いは、大ヒット本「捨てる技術」との出会いでした。捨てることの大切さを学んだこんまりさんは自分の部屋から、お父さん、お母さんの部屋まで片付けをしました。当時は、片付ける=捨てるという考えだったために、家族の持ち物を勝手に捨てるため、家族から片付け禁止令が発令されました。

不思議な体験

ある日、片付けにのめり込むあまり片付けにノイローゼのため倒れてしまいました。その時、こんまりさんを不思議な体験が襲いました。どこからか「ものをもっとよく見なさい」という声が聞こえてきたのです。声を聞いて気がついたのが、片付けの本質です。「残すものを選ぶ作業が片付け」「ときめくものを残す」という現在のこんまりさんの片付けの根本をなす考え方です。

高校進学

ものを捨てるときにありがとうございましたという片付け術は、高校時代に神社で巫女さんのアルバイトをした経験が活かさせれています。神社では刃物供養や人形供養など、ものには魂が宿っているという考え方があります。人形は目を隠して捨てることで”モノ”になるという考えも、ものに魂が宿っているという考えが根本にあります。

大学卒業後

リクルートキャリアという会社で転職したい人と企業を結びつける仕事をしていました。取引先に行くたびに営業もそこそこに、散らかる社長の机を綺麗にすることが多々あったといいます。仕事の効率があがったと評判になることもあり、そんな片付けの仕事に充実感を感じていたこんまりさんは、2009年に片付けコンサルタントとして独立しました。

魔法のことば誕生

片付けの講座を開きましたが受講生が2人だけだったこともあります。習い事といえば、料理、ヨガなど定番がありますが”片付け”といういままでにない内容だけに受講生が集まりませんでした。

そんな中、どうやって受講者を増やしていったのか?現在ではこんまりさんの代表的なフレーズ「ときめきますか?」がこのとき誕生したのです。片付けに困っているひとのほとんどすべてのひとが口にする”いつか使うかも”ということば。いつか使うかもと思って、ものを家中に溜め込んだ結果、何がどれだけあるか把握できず、あるものまでまた買ってしまいまたものが増えるという悪循環に陥りますます部屋が片付かないのです。

残すモノを選ぶ際、必要か不要かではなく、ときめくかときめかないかで判断をする「ときめきますか?」というフレーズが誕生しました。ときめくという言葉はいままで恋愛にしか使われていませんでした。それを片付けに持ち込んだことで評判が口コミで広がり、相談者が半年待ちになるまでになりました。

過労でダウン

ある日、相談者の家で片付けをしていると上半身が動かなくなりました。病院に行って診断を受けると、片付けのし過ぎということが判明しました。

本の出版

あるとき受講生から「先生の講座を本で読みたい」という声を聞きました。本を出版すればより多くのひとに片付け術を伝えることができると思いました。しかし、どうやって本を出版すればいいのかわからなかったこんまりさんは、作家を育てる養成講座で、原稿執筆から本の出版方法まで学びました。

養成講座の最終日、各出版社から8人の編集者が集まっていました。ひとり4分のプレゼンをして編集者からのオファーを待つというチャンスの場でした。述べ200人がプレゼンをしたなかでダントツの輝き放ったこんまりさんは、全員8人からオファーを獲得。その後、一番最初にメールをくれたサンマーク出版から本が出版されることになりました。

本のタイトルは

編集者が考えた「人生がときめく片付け術」という本のタイトルをこんまりさんの希望で、片付け術から片付けの魔法に変えて「人生がときめく片付けの魔法」として出版が決まりました。

どう売り出すか

新しい本を出版するにあたりマスコミに原稿を配りました。そのとき、TBSの王様のブランチでは、その年の流行語の可能性を秘めていた”断捨離”の特集が企画されていました。そこについでとしてこんまりさんの本が紹介されたのです。無名作家が紹介されるのは異例中の異例のことでした。

ブランチの宣伝効果もあり1ヶ月で10万部のヒット、その後は金スマなどテレビ出演で140万部のベストセラー作家になったのです。OLをやめて1年で時の人になったのです。

世界で翻訳

日本の次は、住宅事情が似ている台湾、韓国、中国で翻訳本が出版されました。台湾では5週連続1位を記録しました。つぎにターゲットとしたのが、日本人と考えが近い、お掃除大国として有名なドイツでした。ドイツでもテレビ番組に紹介されるなどヒットを記録し、その後、ヨーロッパ各国へ広がっていきました。

大きな壁

順調にアジア、ヨーロッパとヒットした翻訳本が次に目指す先はアメリカでした。出版の世界ではアメリカは大きな壁として立ち憚っていました。日本の実用書は売れたことがないのです。

また奇跡が

2014年10月、ニューヨークタイムスには、毎日出版社から売り込みがあります。そのほとんどが、読まれることなく破棄されるのですが、片付けの魔法の資料を偶然手にした記者がそこに書かれたspark joyといういままでにない言葉に惹かれました。spark joyは直訳すると火花のような喜びで、資料の中では”ときめき”を表すことばとして使われていました。

偶然、宣伝資料を手にした記者は、部屋が片付かないことに悩んでいました。そこで本を読んで実践してみたのです。そして発売前に取材をし、自らの感動体験を記事として掲載したのです。その記事は、世界へ発信されるメディアのAP通信で配信され、出版していない国から問い合わせまで来るほどの反響でした。

日本的価値観

つい先ごろ日本語の”もったいない”が注目を集めました。日本古来のものを大切にする文化が、いまアメリカで高まるエコへの関心と同期しはじめています。その証拠に、アメリカでリサイクルに出される古着は、前年比22%アップとなっています。

かつてのものを消費財としてしかみていなかったアメリカにも、ものを大切にしてリサイクルをする風潮が出始めています。”ときめくものだけを残していらいないものはリサイクル”といういまのアメリカ人の価値観とぴったりマッチのがこんまりさんの書籍がヒットした要因のひとつになっています。

今後は、世界中の片付けをしたいとこんまりさんは語ります。




posted by CYL at 09:24 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする