2015年05月11日

「情熱大陸」料理人 吉武広樹(34)パリ「Sola」のオーナーシェフ

情熱大陸
料理人 吉武広樹(34)



パリ5区。料理人吉武広樹さんのお店「Sola」はノートルダム寺院の裏手にあります。吉武さんは34歳にして1つ星を獲得し、日本航空のファーストクラス、ビジネスクラスの機内食の監修に異例の抜擢をされた若くして人の羨む成功を手にしています。

成功の秘訣はその姿勢にあります。「人の土俵で相撲を取らない。自分のジャンルで人と戦う」ということです。

吉武さんの経歴
佐賀県伊万里市の生まれ
料理専門学校を経て、「ラ・ロシェル」など有名フレンチ店で7年間の修行、その後世界に40ヶ国を放浪して多彩な食文化に触れる。現在は、家族を日本に残してパリでひとり暮らし。年に数回は家族が暮らす伊万里に里帰り。5年前パリにお店を出すと決めたとき、奥さんも両親も自分を信じて応援してくれたといいます。やんちゃな学生時代は、校長室に呼ばれた経験をもちますが、いつか家族に、故郷に恩返しがしたいと考えています。

自らをPRする力
35歳以下の料理人が参加して料理を競う大会に周りの反対を押し切って参加した吉武さん。下手をすれば一つ星を獲得したシェフが恥をさらすことにもなりかねない。しかし格好のPRの場と考えて参加しました。結果は見事に355人の頂点のグランプリを獲得しました。

「Sola」のオーナーシェフ 
パリ5区のノートルダム寺院の裏手にあるお店には毎朝8時30分に姿を現します。オーナーシェフの最初の仕事は床掃除からはじまります。その後仕込みをはじめます。狭いキッチンには8人のスタッフがいます。真面目だからという理由ですべて日本人です。しかしその経歴はフレンチに限らず、和食にイタリアンと様々です。吉武さんはその方がスタッフから学ぶことが多いといいます。そしてスタッフが独立をすれば、ネットワークが広がると考えています。

日々納得のいくベストな料理をお客に
お店で提供する料理は無国籍の創作料理です。メニューはおまかせコースのみ。その日の食材にあわせて調理し、ベストな料理をお客に提供します。予定の食材が良くないと分かれば急遽他の食材に変えてメニューを変更します。吉武さんは料理のレシピを紙に残さないため、技を盗もうとスタッフの視線は吉武さんの手元に熱く注がれます。

宣伝戦略会議
PR会社と契約している吉武さんは、お店の料理哲学をアピールしていくことをとても大切にしています。料理の味だけではなく自らを表現することでお店を世界に発信しています。個人的にも、フェイスブックを使って人脈づくりに励みます。発信力のある人に情報をうまく伝えることでさらにその先の人々へ情報の広がりが生まれるといいます。

国際イベントへ参加
世界にアピールするためには積極的に海外へ出かけイベントに参加します。シンガポールで開催された国際的な料理イベントでは、5日間でのべ900人のお客さんを相手に料理を振舞います。慣れない厨房、注文通りの食材が届かないなどのアクシデントにも吉武さんはリーダーとしてスタッフをまとめ臨機応変に対処します。”もっと先に行くために”さまざまな経験が必要だと吉武さんは語ります。いままでに経験のないことに挑戦をしているのです。

初日は100席分の料理を提供しなければなりません。しかしいままでにそんな経験は吉武さんにもスタッフにもありませんでした。予定通りに進まない作業に厨房では吉武さんの激しいゲキが飛び交いますがなんとか初日を乗り切りました。

すべての料理が提供し終わった厨房では、熱くゲキをとばしていた姿から一変、冷静にスタッフの話に耳を傾ける吉武さんの姿がありました。次の日に向けて問題点の修正を図っていたのです。吉武さんは料理人でもありスタッフをまとめるリーダーであり、スタッフのムードメーカーでもあるようです。

地元を盛り上げる
忙しいスケジュールの中、地元の伊万里迎賓館に吉武さんの姿がありました。2日限りの出張レストランは、伊万里を元気付けるためのイベントでした。お客さんが引き上げると同時に厨房でも撤収作業がはじまっていました。翌日には香港でプレゼンがあるというのです。まさに世界中を飛び回るとはこのことをいうのでしょう。


posted by CYL at 18:04 | 情熱大陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする