2015年05月08日

「カンブリア宮殿」キングジム社長 宮本彰さん2

「カンブリア宮殿」


キングジム社長 宮本彰さん

世の中にないものを

キングジムと聞いて思い浮かべる商品はなんでしょうか?ラベルライターの「テプラ」でしょうか。それとも「キングファイル」でしょうか。そのほかにもキングジムの商品はたくさんありますがどれもユニークな商品ばかりです。そんなキングジムの商品コンセプトは「1割に人の心に刺さる商品」です。


キングジムの原点
キングジムの原点は「キング人名簿」という商品にありました。宮本さんの祖父にあたる宮本英太郎さんが「キング人名簿」をもとに会社を興しました。キング人名簿は年賀状を利用した手帳でした。年賀状には氏名のほか、住所、電話番号が記載されています。その年賀状を切り取って差し込むことで簡単に人名簿になるというアイディア商品でした。

祖父 宮本英太郎の口癖
創業者の英太郎さんの口癖は「人と同じでは楽しみがない。会社が小さくても世にないものを作ろう」というものでした。



会社の転機 テプラ開発
宮本さんが専務をつとめていた1980年代に会社の転機がやってきました。その当時、コンピューターがオフィスで導入され始めたのです。もしコンピューターが一般化したら、オフィスから紙がなくなってしまうと危機感を募らせました。紙がなくなれば当時主力商品だったキングファイルの需要がなくなってしまい会社が立ち行かなくなると考えたのです。危機感を感じた宮本さんは新規事業部を立ち上げていままでに挑戦したことのない電子文具の開発に乗り出したのです。

社内から反対 孤立を深める
当時の社内ではキングファイルの事業で会社は手一杯でした。そんな中で電子文具を開発することに社内ではリスクが高すぎると反対意見が多かったのです。新しいプロジェクトを立ち上げたものの成果を上げられず2年が過ぎました。当時社内には電子文具を開発できる技術者はひとりもいませんでした。そこで、宮本さんは電機メーカーを訪ね歩き3年目の1988年に「テプラ」を発売したのです。テプラは、いままでになかった商品だっただけに発売から空前のヒットを記録しました。

当時100%が文具用品だった会社の事業は、現在は下記のように変化しています。いまや電子文具はなくてはならない大きな柱事業へと成長を遂げています。

現在の事業割合
テプラなど電子文具 48%
ファイルなど文具用品 36%
その他 16%


テプラのヒントはキングファイルに
当時、テプラの他にも、いろいろな電子文具が考案され商品化されましたがまったく売れませんでした。キングジムらしい商品として開発されたテプラのヒントはキングファイルにありました。キングファイルの顔となる背表紙には達筆の人でなくても綺麗に見栄え良くタイトルが作れるようにテープに文字を印刷して貼ることができる商品として開発されたものがテプラだったのです。


テプラ開発で会社は変わった
キングファイルと電子文具の開発はまるでレベルが違うものでした。会社には電子文具を開発したことで、新しいものを開発する機運が一気に高まりました。


宮本社長は開発者には語るのは「誰の言うことも聞くな。自分が欲しいものをつくれ」。そんなキングジムのユニークな商品を生み出すのには発想法がありました。

発想術1 極端に絞り込め
シンプルな機能に絞るこむことでいままでにない商品を作り出す。パソコンからインターネットやメールの機能をそぎ落としメモだけの機能に特化した商品「ポメラ」がいい例です。

発想術2 組み合わせる
マウス型スキャナーがいい例で、それぞれマウスとスキャナーという既存の機能を合わせることでいままでになかった商品となります。


・枯れた技術を掘り起こして組み合わせる、または削ぎ落とす
・開発者はあれこれ勉強するよりも、自分が欲しいものをつくる
・若手にどんどん開発を任せる
・売れなくても恥ずかしくない、ヒット商品のためのいい勉強をした


前に戻る キングジムの驚きのルール







スポンサードリンク



posted by CYL at 12:29 | カンブリア宮殿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。