2015年04月21日

未来世紀ジパング 池上彰解説 ピケティ「21世紀の資本」格差社会

未来世紀ジパング
池上彰解説 ピケティ「21世紀の資本」



広がる格差を止めるには


世界の格差

<韓国>
高級ブランド店が立ち並ぶソウル市江南(カンナム)区の片隅に広がる九龍村には約1000人の低所得者がバラック小屋で暮らしています。その多くは一人暮らしの高齢者です。2月上旬ソウル市が強制的な立ち退きを行いました。バラック小屋はすべて取り壊されました。ソウル市はその跡地に2017年に高層マンションを建設する計画です。別の場所に移住を余儀なくされた住民は泣き崩れるしかありませんでした。


<アメリカ>

(富)高級マンション建設ラッシュ
ニューヨークのマンハッタンに昨年完成した超高級マンション「ONE57」は地上90階で居住用としてはマンハッタンで最高峰になります。窓からセントラルパークが一望できるのです。現在マンハッタンでは高級マンションがとくに売れているといいます。

(貧)家賃高騰
マンハッタンにあるメキシコ料理店ではひと月の家賃86万円と6年前の2倍に高騰し閉店を余儀なくされました。ニューヨークでは地元に根付いてきたお店が家賃の高騰により閉店するお店が増えています。

(貧)無料歯科クリニック
氷点下の街に長蛇の列ができていました。18時間列に並んでいるひともいました。行列のお目当は無料の歯科クリニックでした。歯科医団体が毎年1回行っているもので、医療保険未加入のひとが列に並んでいたのです。医療保険は月に1万円ほどですが保険を支払う余裕がない人が多いのです。アメリカでは歯科保険は任意のため3人に1人が未加入なのです。保険未加入のため治療費が高額になることを懸念して10年歯科医にかかっていないひともいました。

(富)超富裕層
アメリカテキサスの高級住宅街に住む元コンチネンタル航空CEOのゴードン・ベスーンさんの資産は80億円以上です。自宅には19世紀に活躍したアメリカの時計職人レミオ・カーティスの壁掛け時計は7800万円、またベスーンさんの腕時計だけで2年前にクリスティーズがオークションを開いたところ売却価格6億3600万円になりました。

自宅から車で2時間の場所にある別宅の敷地には石油の掘削機があり、湖まであります。その広さは東京ドーム104個です。広大な敷地には野生の鹿などもいて狩りを楽しんでいます。そのほかにもニューヨークとカリフォルニアにも別宅を所有しています。

(貧)シアトル郊外のテント村
マイクロソフト、アマゾン、スターバックが本社をかまえるシアトルの郊外に広がるテント村があります。彼らは仕事を持っているのですが十分な給料ではないため家賃を支払うことができないのです。

<中国>

(富)競走馬へ投資
中国本土の深圳からカジノの街マカオへやってくるのは中国の超富裕層です。彼らの目的はカジノではなく海外の競走馬への投資です。高いものだと一口約2000万円だといいます。

(貧)裸老族
80年代に農村部から深圳に出稼ぎにきた第1世代は農民工とよばれ深圳の近代化に貢献した人々です。しかし、現在彼らは「裸老族」と呼ばれています。その意味するところは財産もなく年金も受け取れない農民工です。

彼らは日雇いの仕事を探して現場で仕事を待ち続けます。仕事が見つかっても日当2000円にもならないといいます。ある男性は家賃2万円の家に住み毎食おかゆとキュウリの漬物をたべて暮らしているといいます。

改革開放の指導者「ケ小平」
豊かな深圳の実現に貢献したとされるのがケ小平さんです。先に豊かになれるものから豊かになって落伍したものを助けよという「先富論」を唱えました。その声に呼応し1980年代以降、内陸部の農民が都市部に出稼ぎにやってきました。


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posted by CYL at 10:08 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする