2015年04月13日

未来世紀ジパング × ケニア 象牙の密猟者を追う日本人女性

未来世紀ジパング 沸騰現場の経済学
アフリカの沸騰現場のケニア



アフリカゾウの守る日本人女性レンジャー
滝田明日香さん



象牙の密猟
シェルドリック動物孤児院は、象牙を狙った密猟のために親を亡くした子ゾウを大きく育て自然に返す、いわばゾウの孤児院です。象牙の密漁はケニアだけではなくアフリカ全体の問題となっています。その背景には中国の象牙ブームがあります。象牙は美術品としてだけではなく投資目的として購入するひとが増えているのです。1989年ワシントン条約によって国際取引が禁止されていまので、現在中国で販売されている象牙はすべて条約締結以前のものとされています。しかし、密猟によって得た象牙はチベットを経由して中国に入っているといいます。

象牙の密猟については日本も無関係ではありません。60年代に日本で象牙の印鑑が人気を博しましたがそれが象牙ブームの火つけ役になったのです。

密猟とテロ組織
ケニア東部のガリッサで大学が襲撃され148人が殺害された事件を起こしたイスラム過激派組織「アルシャバブ」の重要な資金源になっているのが象牙の密猟です。

密猟者と戦う日本人女性 
野生動物を保護を目的とした「マサイマラ国立保護区」で野生動物を保護するレンジャー「マラコンサーバンシー」として働く日本人女性がいます。滝田明日香さんはアフリカの野生動物に魅せられてナイロビ大学に入学し2005年にケニアで獣医になりました。野生動物を守るためマラコンサーバンシーに参加しています。訓練された犬をつかって密猟者を追跡する専門家として活躍しています。

「アフリカゾウの涙」設立
滝田さんは密漁の実態を知ってもらうために「アフリカゾウの涙」という団体を立ち上げています。「動物を絶滅させてしまうようなビジネスはいらない。象牙は象のもの、人間のものではない」「アジアの需要を満たすためにアフリカ人のレンジャーと密漁者殺し合っているという現状を多くの人がわかっていない」と滝田さんは語ります。

命がけのパトロール
レンジャーは迷彩服にライフを携帯して保護区をパトロールします。密猟者との銃撃戦でこれまでに63人のレンジャーが命を落としてきたまさに命がけのパトロールです。象牙はオスにもメスにもあるそうですが、立派な牙をもつオスが密漁者に一番狙われやすいといいます。昔は牙が地面まで届くようなゾウがたくさんいましたがいまではほとんどいなくなっています。密漁者が仕掛けたワイヤー式の罠は、ワイヤーに挟まれた部分が感染してゾウを死に至らせる仕組みです。罠の他に数百人単位で組織的に密猟をするグループがいます。その中には未成年の子供も含まれています。



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posted by CYL at 17:45 | 未来世紀ジパング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする