2017年08月20日

がっちりマンデー|売り上げ1000億円を超えた会社

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がっちりマンデー|
売り上げ100億円を超えた会社



今回のがっちりマンデーは、売り上げ1000億円を超えた会社の儲かりの秘密に迫ります。売り上げ1000億円と一口に言ってもピンとこない方もいることと思いますが、売り上げが1000億円を超える企業数は、全体の0.02%と超レアな企業です。そんな企業の儲かりの秘密に迫ります。


回転寿司チェーン「くら寿司」
大阪府貝塚市にある株式会社くらコーポレーションは、回転寿司チェーンの「くら寿司」を運営する会社です。くら寿司は、回転寿司業界のパイオニアとして、1977年の創業以来、右肩上がりに売り上げを伸ばしてきました。2015年に売り上げ1053億円を記録し、全体のわずか0.02%という超レアな1000億円の売り上げを誇る企業の仲間入りを果たしました。

儲かりの秘密
1、サイドメニューの充実
2、徹底した品質管理


1、サイドメニューの充実
くら寿司の儲かりに秘密の一つが、サイドメニューです。これまで回転寿司のサイドメニューと言えば、唐揚げやフライドポテトしかありませんでした。そこにくら寿司は、2012年にラーメンのサイドメニューを発表し、業界を驚かせました。本格的な味わいながら1杯370円という価格も話題になりました。その後、ラーメンは4種類にバリエーションを増やし、累計3,000万食以上を売り上げる人気メニューとなっています。今ではラーメンの他、天丼やうな丼、カレーに牛丼などヒット商品を生み出し続けています。

サイドメニュー開発採用率1.6%
くら寿司では、年間3,000種類の試作品を開発し、新たなサイドメニューに取り組んでいます。たくさん作って毎週試作会を開いて新商品の検討を行なっています。年間3,000種類の試作品を作って採用されるのは、50程度と言いますので、その採用率は1.6%にすぎません。

採用のポイント
A、短時間で味や質が落ちるものはダメ
B、アルバイトでも作れるレシピ


2、ICチップで品質管理
鮮度くんというくら寿司が開発した新型の寿司キャップにICチップを取り付けることで、いつ作ったか、売れたか売れてないかがモニターで確認できるようになっています。このシステムのおかげで、廃棄ロスや作業時間を減らすことに成功しています。


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クスリのアオキ
ドラッグストアーと○○を組み合わせて

石川県白山市にあるクスリのアオキは、ドラッグストアーで売り上げ1000億円を達成した会社です。クスリのアオキは1985年創業で、北陸を中心に386店舗を展開しています。2014年に売り上げ1000億円を達成しその後も売り上げを伸ばし、2017年は1887億円となっています。

儲かりの秘密
ドラッグストアー+スーパー


クスリのアオキの特徴は、ドラッグストアーなのに、野菜売り場や鮮魚コーナーにお肉まで販売していることです。つまり、ドラッグストアーにスーパーマーケットがついているのです。北陸は雪が多い地域ということもあり、1箇所で買い物を済ませたいというニーズがありましたが、大型のショッピングモールのような施設が北陸には多くありませんでした。クスリのアオキはそんな北陸地方にある1箇所で買い物を済ませたいという潜在ニーズを的確に捉えてドラッグストアーにスーパーを併設したのです。

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測りのプロフェッショナル「イシダ」
滋賀県栗東市にあるイシダは、測りを作っている会社です。1893年創業の日本初の測りメーカーです。そんなイシダの儲かりの秘密は、新製品の開発力にあります。

2015年開発
商品名:IMAS-G
複数のトマトから重量合計が240グラムにある組み合わせを自動で仕分けする商品です。この商品のすごいところは、ロボットアームでトマトを掴んで移動させながら計量するという技術が世界初の技術であるということです。

2015年開発
商品名:i-Spector
生魚につく寄生虫アニサキスを検知する装置です。京都大学との共同研究によりアニサキスだけが反応する光の波長を突き止め、装置の中に魚を入れるとアニサキスを視覚的に捉えることができます。現在、人気居酒屋チェーンの磯丸水産で採用されています。


筆者感想
イノベーションは「すでにあるものの組み合わせから生まれる」と言われますが、ゼロから生み出されるのではないことがわかります。今回のくら寿司、クスリのアオキはまさにその典型ではないでしょうか。くら寿司は、お寿司屋さんで日本人が大好きなラーメンやカレーが食べられる。しかも、本格的な味わいながらリーズナブルな価格で。食べ放題という事業形態では、お寿司とラーメン、カレーが一緒に食べられるということはありましたが、くら寿司は、年間3000もの試作を作り味やオペレーションのしやすさなどを検討を行なった上の厳選された質の高い商品を提供しているという点に置いてこれまでになかった組み合わせであると言えます。

さらにクスリのアオキは、ドラッグストアーでありながらスーパーを併設することで、アオキに行けば一度に買い物を済ませることができるという顧客のニーズを満たすことに成功しました。店舗の規模と商品の品揃えはこれまでにない質と量でこれまでにない組み合わせとなったのです。ドラッグストアーにスーパーという一見、単純な組み合わせのように思えますが、筆者に推察では仕入れ先の確保等、ドラッグストアーにスーパーを組み合わせることを考えた人はたくさんいるかもしれませんが、実現をさせることは一筋縄ではいかなったことと思います。

「すでにあるものの組み合わせから生まれる」と言われるイノベーション。我々が気がつかないだけでまだまだアイデアは溢れているのかもしれません。ただそれを実現させるためにはまた大きなハードルが待ち構えています。それを超えた先にのみイノベーションが待っています。










posted by CYL at 09:53 | がっちりマンデー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年08月13日

がっちりマンデー|日本以外でぼろ儲け!

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がっちりマンデー|日本以外でぼろ儲け!


今や経済のグローバル化により多くの会社が世界の国々でビジネスを展開しています。今回は、世界でガッチリ儲かっている3つの企業の秘密に迫ります。

世界100ヶ国でバカ売れ
歯ブラシでガッチリ

大阪府大阪市にある株式会社オカムラは、歯ブラシを中心としたオーラルケア商品を製造販売する会社です。その取引先は世界100ヶ国にも及びます。商品数は2000種類を超え、世界各国のニーズに合わせた商品を製造販売しています。

各国の売れ筋
オーラルケア商品と一口に言っても、国が違えばそのニーズも異なります。ヨーロッパでは、デザイン性に優れた歯ブラシが人気です。また、地球環境への意識の高さからかイギリス、フランス、ドイツではトウモロコシを素材に使った歯ブラシの人気があります。

また、タイでは歯ブラシのヘッドが交換できるタイプが人気です。お隣の韓国では歯間ブラシが飛ぶように売れていると言います。そして、アメリカでは、虫歯の治療キッドが売れていると言います。

なぜ海外で販売?
株式会社オカムラは、もともと日本で商売をしていましが、年々、花王やライオンと言った大手企業の影響で、国内シェアが減少。大手企業の大量生産による価格競争に太刀打ちできなくなってしまったのです。そこで、60年前にいち早く海外展開へ踏み切ったのです。歯ブラシの製造技術、商品開発力で、世界中で評判となり、今では年商20億円とガッチリ儲かっています。


高級一枚板テーブル製造販売
株式会社関家具


福岡県大川市にある株式会社関家具は、世界100ヶ国で高級家具を製造販売する会社です。創業以来増収を続けて年商155億円を誇ります。特に売れているのが一枚板の超高級テーブルです。ケヤキの一枚板から作られたテーブルの価格はなんと2,160万円。海外の富裕層が顧客だと言います。

高級家具に関しては、日本と海外では文化の違いがあります。日本では、高い家具を長く使う文化がありませんが、海外ではモノがよければ売れると言います。株式会社関家具は、工業製品として家具を大量生産するのではなく、世界で一つだけをモットーに工芸製品として販売をしています。なぜなら、工業製品は大量生産のため、価格競争になってしまうからです。少量を良い素材で丁寧に仕上げるのが、関家具が世界でガッチリ儲かっている秘密の一つです。


中古農機具販売
株式会社旺方トレーディング


鳥取県鳥取市にある株式会社旺方トレーディングの幸田伸一社長は若干20歳で起業をし、現在37歳の若手社長です。株式会社旺方トレーディングは、鳥取県が農業県であるという地の利を活用し、農機具の中古販売を行なっています。

中古農機具を業者から買い付けて海外で販売を行なっています。日本の中古農機具は、見た目は古いけれど、小型で操作、修理がしやすいということで海外でその需要があり、現在は、買い付けが追いつかないほどの盛況ぶりのようです。

修理整備は海外で行う
株式会社旺方トレーディングのビジネスのポイントは、海外での販売の前に日本国内では修理整備をしないということです。その理由は、原価が上がってしまうからです。そのため、修理整備は海外の販売代理店が行なって現地で販売をしています。販売代理店契約数は世界で390社。今では、業者を通さずに農家から直接買取ができるシステムを活用し、さらにビジネスの拡大を目指しています。



筆者感想
海外でがっちり儲かっている3社の秘密を改めてまとめてみましょう。オーラルケア商品の製造販売を行なっている株式会社オカムラは、各国にニーズに合わせた商品を製造販売していました。

高級家具の関家具は、家具を工業製品としてではなく、工芸商品として製造。つまり、大量生産ではなく、世界で一つの商品を、良い素材で、丁寧に仕上げることで、海外の家具に対する文化に合わせて、良いものを作ることで成功を納めています。

また、中古農機具の販売を行う株式会社旺方トレーディングは、日本では古くて見向きもされないいわば不用品が、海外市場では多くの需要を持っていることに目を付け、海外に新たな日本の中古農機具の新たな市場を開拓しました。さらに、修理保全を日本で行うと原価が高くなるため、現地で販売代理店契約を結ぶことで原価を低く抑え、競争力を高めてます。

まとめてみると、商品の差別化を行い、いかに価格競争を回避するかが大切になっているように感じられます。株式会社オカモトは、もともと特許を取得するほどの技術力を持った老舗にメーカーであることから、その技術力の高さを推察できます。なぜならニーズにあった商品開発は、技術力が伴うからです。

関家具は、一枚板のテーブルというまさに世界に一つの商品を製造し商品の差別化を行なっています。世界に一つということは比べるモノがないので当然、価格競争にはなりません。売値が買い手が期待する価格に合えば、高い値段でも売れることを意味します。

株式会社旺方トレーディングは、もともと競争力のある日本の農機具を取り扱うことで、世界市場において商品の差別化を計っています。さらに海外の販売代理店に修理保全を任せることで、より現地のニーズに合わせた形で商品を販売することを可能にしています。

市場は日本だけではない
日本経済は、人口の減少や少子高齢化、日本市場の縮小によって構造変革の中にあります。韓国はその市場の大きさ故に海外展開を日本に先立って行なってきました。

今後、日本企業も国内だけの取引では存続がより困難な時代が到来することが予想されるため、視点を国内から世界へと徐々に向けて、ビジネスを行うことが必要になります。

そのためには、今回取り上げた3社に習えば、海外の文化や環境の正確な理解とニーズにあったビジネスを行うことが大切になります。そのために日頃から海外動向を注視し、展示会などに出展することで生の情報を肌で感じニーズを把握しておくことが、今後、ますます大切になってくるのではないかと思います。

posted by CYL at 10:12 | がっちりマンデー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする